小説タイトル
1話

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side→エリザベータ

フフフっ…
相変わらずフェリちゃんは怒られっぱなしね…
なんだか微笑ましいものね。

フェリちゃんの親になった気分ね。
…親って年齢ではないのよ!!
そうね…お姉ちゃんかな?

そんなことを思っていると頬が緩むのがわかった

…ルートさんは「座って待っていてくれ」と言ってましたね…

私は食事用のテーブルの椅子に座った
座ってから気づいた…

この部屋は自分とギルベルトの二人きりだという事に…


そう思った瞬間、顔に熱が集まる感じがした

どっ…どどどどうしましょう…!!
お互い黙ったままで気まずい空気に…!!

なにか話かけなければ…

話題…話題…話題……

話題を探してチラッとギルベルトをみると
紅茶を入れているようだった

これよ!!

「私が入れるわ。」

「え?いやっ…俺様がやるゼ!」

「いいから私に任せなさい!!」

ギルベルトからポットを奪いとる

「おっ俺様が入れるって!!」

ポットを奪い返される

「でも「それに!!」…えっ?」

ポットを奪い返そうとしていた手をつかまれた

「それに…お前は一様客人だし…よ…」

ギルベルトの声がだんだん小さくなっていった
顔は少しそっぽ向いていて、表情はよく見えない

ハンガリーは目をぱちくりさせて
今ね状況をゆっくりと理解していった

てはギルベルトにつかまれたままで
必然的に顔も近くなっていた

「あっ…な…」

顔が熱くなりすぎてうまく言葉がでない…

「えっ…あっわりぃっ!!」

ギルベルトはびっくりしたように手を離した

「いっいえ…」

後ずさりするように離れた


…━━ほんの一瞬、離れたくないと思ってしまった━━…


「そっそこまで言うなら…」
「あ、そっちは…!!」

少し間を開けようと下がったとき
私は忘れていた…
そこに段差があることを…

「キャッ…」






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