小説タイトル 1話 [9/14] side→ギルベルト 「…座って待っていてくれ…」 ルートがそう言い残し、部屋を出て行く しんと一瞬だけ静かになり、 「フェリシアーノノォォォォ!!!!」 「ギャァーーー!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…!!」 というルートとフェリちゃんの叫び声が家に響いた フェリちゃんも仕方ねえなぁ ルートに何度も「勝手に入ってくるな!!」と怒られてるっていうのによ!! ケセセセセ!! 「まったくフェリちゃんは…」 ハンガリーがつぶやいた なんだよ… たしかにルートとフェリシアーノの声は大きいかもしれねーけど… 今この部屋に二人きりじゃねーか… …━━━俺様の方を見ろよ━━━… ふっとそんな思いが浮かび上がった はっ!!何考えてんだよ!! 別にアイツが俺様を見なくてもどうでもいいじゃねーか!! 頭を横にブンブンと振って無断な考えを飛ばした チラッとハンガリーの姿をみると 微笑みながら座っていた まるでそこだけが別の世界かのような… そんなことを考えているとまたしても 胸の辺りに痛みを感じた。 なんだ…?いてぇ… 息をするのがつれぇ… 鼓動が早くなるのがわかる… もしかして… もしかして俺様… だからこんなに苦しいのか…?あとでルートにでも相談してみよう… [*前へ][次へ#] 9/14ページ [戻る] [TOPへ戻る] |