お便り4
【菜也ちゃん&凍夜くんに質問です!孫からみた鯉伴おじいちゃんと若菜おばあちゃんはどんな感じですか? そして鯉伴さん、60歳を越えた若菜さんはどうですか? 】
『おじいちゃんはね…おじいちゃんなのに見た目が若いからなんか変な感じがする。特に外にいる時は困るかなぁ…。周りから「えっ、あの人まだ若いのにおじいちゃん!?」って注目を浴びそうで……』
「あぁ、それな。
だからオレはじいさんのこと外では「鯉伴」って名前で呼んでるよ。菜也もそうすればいいんじゃね?」
『うーん…それはそれで何か…照れくさい。
おばあちゃんはね、60歳だけど50歳くらいに見えるよね! 優しくて可愛いし、私おばあちゃんのこと大好きだよ♪』
「うん、ばあちゃんは元気で可愛いよな。
……オレが子供の時に比べたら、やっぱ年取ったなぁ、って思うけど。まだ長生きして欲しいよなぁ…。」
『うん…妖怪の血が入ってないから、人間の寿命でしか生きることができないだろうけど…
でもできるだけ長生きして欲しい…。』
「……だな。
…そんじゃ、そろそろじいさん呼ぶか。」
プルルルル……プルルルル……
ガチャッ
「おっ、黒羽丸? 悪いんだけどさ、じいさん連れてきてくんね?
……おぅ、サンキュー!!」
『……何でワザワザ黒羽丸に頼むの。』
「だってじいさんが今どこにいるか分かんないし、呼びに行くの面倒だからさ。」
『(…ごめんよ、黒羽丸…)』
カララッ
「よう、オレに用があるんだって?」
『「来るのはやっ!!」』
「ん? そらぁ可愛い孫達に呼ばれちゃあ飛んできたくなるだろ。」
「相変わらず親バカ孫バカだな。」
『だね…
まぁ、本題に入るけど、おじいちゃんにお便りがきてるよ。』
「オレに? どれどれ……
60歳を超えた若菜はどうか、か……。
うーん…そうだなぁ、やっぱ昔に比べちゃあ足腰が弱ってきてんなぁ。遠出するのも最近じゃキツイように見えるし…1回風邪をこじらすとなかなか治らねぇしな…。」
『「…………。」』
「……でも60になっても、やっぱ若菜は若菜のままなんだよなぁ。いつもニコニコ笑ってっし、若菜がいると周りも和やかになるし、いつの間にか元気づけられちまう。
本当、若菜にゃあ叶わねぇよ。」
『…うん、おばあちゃんと話すといつも元気になるよ、私。』
「オレも。困った時とかよくばあちゃんに相談したもんなぁ…
なぁ、菜也。今度ばあちゃんに美味しいケーキか和菓子買ってってさ、一緒に食べようぜ?」
『! いいねぇ、そうしよう!!』
「ハハッ、そりゃあ若菜も喜ぶぜ。よろしく頼んだぞ、2人とも!」
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