日常とかお返事とか




:)無題
2015/03/23




平成27年3月18日水曜日 22時53分
弟が永い永い眠りにつきました。

大腸の横行結腸に癌が見つかってからおよそ一年一か月。
辛い症状にも、治療にも耐え続けた彼でしたが、驚異的なスピードで進行する病魔には打ち勝つことができませんでした。

18日の朝、ついに自力での歩行ができなくなり、緊急入院することになりました。
そして、その日のうちに担当の主治医さんからは「もしかしたら今夜にでも」という話を受け、本当にその日のうちに逝ってしまいました。
最期の瞬間は本当にあっけなく訪れ、苦しむ時間はほとんどなかったように思えます。

全ての生体機能が停止した後の彼の顏はとても安らかでした。
まるで寝ているだけなんじゃないだろうか。
彼にお別れを告げに来た人がみなそう言ってくれました。

肝臓に転移していた癌の影響で、黄疸がかっていた顏色でしたが、死に化粧を施してもらったあとは、本当に生前の彼の寝顔そのもので、今にも目を開けてくれるんじゃないか、体を起こしてまた動き回るんじゃないか、そう思えてなりませんでした。

彼に会いに来てくれた人たちに、彼の最期の話をしているときも、「なんでこんなことを話しているんだろう」と、どこか他人事のようになっている瞬間があったり、話をして涙している自分と、それをどこか冷めたように見ている自分がいて、自分の感情が上手くコントロールできていないような錯覚に陥ることもありました。それについては、まだ覚めていません。

ですが、火葬されてしまうと、嫌でも彼がいない現実を突きつけられてしまいます。
泣き叫ぶのを堪えることで必死でした。火葬された彼はとても小さくなってしまいました。

昨日の葬儀には、会場が満席になるほどの人が訪れ、生前の彼の人柄が本当によく表れていました。会場に来てくれた人だけでも140人前後だとか。本当に驚きです。そして、ありがたいです。

彼に会うことはもう二度と叶いません。
彼と出会った人の中に、彼の記憶が末永く残ることを、心から願います。

しばらくは、この大きな喪失感を抱えていかなければならないことに、家族一同どうしていけばいいのかわかりませんが、少しずつ前に進んでいかなければならないなと思います。
だらだらとした長文ですが、自分の気持ちを整理する意味も込めて書き連ねました。

立ち直るまでもう少しだけおやすみさせてくださいね。




コメント(0)



|
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -