「良い天気ねえ」
「本当にねえ」



(レイヴン)


「珍しいじゃない、出不精のロアちゃんが甲板に出てくるなんて」
「良い天気だねえ」
「ねえ、おっさんの話聞いてる?」
「ほら、あれを見てごらんよ初老のおっさん」
「そこまではいってないからね!…いや、そこまでいってるか…?いやいや、大丈夫大丈夫、そんなことない大丈夫大丈夫、まだせいぜい中年止まりだから」
「空は青いな〜」
「…ロアちゃんって、本当に自由よね」
「それは相手がおっさんだから自由にいられるんだよ」
「あら、それはもしかしておっさんの事を信頼してるってこと?」
「うん」
「えっ…そ、それ本当なのロアちゃん?」
「本当本当」
「ちょ、結構嬉しいんだけど」
「だってレイヴンってさ、な〜んか私と似てんじゃん。ルミナシアどうのこうのの話を客観視する辺りとか」
「う〜ん、おっさんはいいけどロアちゃんはそれ主観的に見た方がいいんじゃないの?一応ディセンダーなんだし」
「そうそう、私は伝説のディセンダー様だからねえ」
「…ロアちゃんが嫌だったら、やめてもいいとおっさんは思うけど」
「別に、ディセンダーとしてルミナシアに貢献しようなんざ思ってないから、ご安心を」
「それならそれでいいんだけどね。ま、困ったらいつでも頼ってきなさいよ。おっさんはいつでもロアちゃんの味方だから。ね?」
「…へいへい」
「…」
「レイヴン…?」
「…え?どうしたの?」
「…いや、何でもない」
「…ん、それならいい」

 
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