日陰の贖罪
「おや、ごきげんよう」 「げっ、おやすみなさい」 「げっ、とは何ですか?そんなに私に会いたかったのですか?」 「あの反応でその答えに辿り着けるお前の屈強な神経だけは称賛に値するわ」 日陰の贖罪 (ジェイド=カーティス) 「いやあ、光栄ですねえ」 「絶対称賛に値するってとこしか聞いてないよなお前、他の最も大事な部分を全て聞き流してるよな」 「いやいや、ちゃんと聞いていますよ。貴女が私のもとに弟子入りしたいというところまで、全部」 「お前は今まで誰と喋ってたんだよ怖いな。私そんなこと言ってねえから死んでも嫌だからお前の弟子なんて」 「これから先、この世界で生きていくに当たって貴女の為になると思いますよ?今の貴女の知力は精々ゾウリムシに匹敵する程度なので、このままいくとハロルドの実験動物になるのが落ちです」 「知力がゾウリムシとどっこいどっこいとか可哀想すぎるだろ私。仮にもディセンダーだってのに」 「もういっその事、ディセンダーという名称をゾウリムシに改めてみては如何ですか?」 「いっその事って何だよ、いろいろ大事なものを投げ捨てすぎてるだろちょっと清々しさを覚えるレベルだろ」 「おや?私の努力のおかげで素晴らしいツッコミの能力が身についた様ですねえ」 「マジで泣いて土下座するから早く目の前から消えてくれお前の相手疲れた世界樹帰りたい」 [*前] [栞] [次#]
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