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指先で肌を擦る度ビクビクと反応する姿が滑稽。
はだけたシャツの隙間から勃起した乳首が覗いていた。
「私たちにはね、吸血鬼を引き寄せる血が流れてるの。男も女も、ね」
「っう……く…!」
「エンヴィー先生ならわかると思うけど、お味も最高なわけ。私には理解できないけど」
「あっ……ふっぅ…」
「けどね、お味が良い代わりに毒が強いの。ちょっとしか飲んでなくても先生くらくらしたでしょ?その血で吸血鬼をおびきよせて、吸血させて、弱ったところを殺すってのが、私たち吸血鬼狩りのお役目なの」
乳首の突起を撫でる様にこね回す。それだけで顔を真っ赤にして必死に息を堪えている姿がいやらしい。
股の間に割り込む様に足を入れてるから、おそらくエンヴィーは勃起したアレを刺激できないもどかしさで苦しいに違いない。
「っはぁ……やめ…っ!」
「くらくらする毒を媚薬にしたのは大正解よね。だって下手したら一番効くじゃない?強烈な媚薬なんて」
突起を人差し指で押し潰し、そのままぐりぐりと弄る。空いている方の手は彼の両腕を纏めて拘束しているから、代わりに反対の胸には舌を這わせた。
「ぅあ…っ!」
「乳首感じるなんて変態ですね、先生」
ヘアバンドで纏められた長い黒髪がいやらしく肌にまとわりついている。
突起に吸い付いたまま、舌先で弾くように舐めると、息遣いが荒くなった。
乳首を弄る手はそのまま、舌を首筋まで這わせて、それから彼の耳をなぞる。
顔を背ける程度の抵抗なんて無意味だ。
耳の淵を優しく辿った後、耳の穴に舌を差し込んだ。
「あっうぅ……っん!」
「ふふ、エンヴィー先生、やらし」
水分を含んだエンヴィーの瞳は、欲情に塗れていた。
……
触られてるだけなのに、そこがじんじんと熱い。
胸を弄るハイドの指の感覚がビリビリと伝わってきて、その刺激から逃れることはできなかった。
普段は感じないような場所まで、気が遠くなるような快感を感じるのだ。
「……ふ、ぁっ…」
クチュリ、と耳に侵入した舌先が音を立てた。
卑猥な水音がダイレクトに聞こえて、思わず顔を背ける。
「…ん、エンヴィー先生、腕邪魔ですね」
ハイドは自分の身につけていた制服のリボンを解き、片手で器用に両腕を纏めて縛った。
抵抗しようにも、身体が痺れて力が入らない。
「やめろ……っ、」
「ふふ、こんなに興奮しといて、やめられないでしょ」
「っぅあぁっ…!」
差し込まれたハイドの膝が、勃起したあそこを刺激した。
服の上から、しかも膝を押し付けるだけの生易しい刺激に、思わず腰を動かしてしまう。
「なに腰振ってんですか、エンヴィー先生。そんなにイイ?」
ぐっ、と押し付けられて、激しい痛みと共に快感も押し寄せてくる。
その突然の刺激に、思わずうわずったような高い声を漏らしてしまった。
「くぁ…、や、だ……ぁあっ!…」
「…少し湿ってますね、ふふ」
差し込んだ膝を退けて、今度は服の上から下をしっかりと握られる。
それだけの刺激でイってしまいそうだったのを、なんとか堪えた。
「ふあぁっ…!や、ぅぁ…やめっ…!」
「もうイキそうですか?」
ゴシゴシと、まるで快感だけを追い求めるような手の動きが、火照った身体に追い打ちをかけるかのように絶頂へと導いていった。
「っだ、…ぁ…イっく……っんあぁぁっ!!」
あっさりとパンツの中に射精してしまう。
だけど、媚薬に反応した身体の熱は引くことを知らない。
再び勃起したそこを握ったまま、ハイドはニヤリと、悪魔のような笑みを浮かべた。
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