恋愛 + ? | ナノ
 2-1

どうしてかな
















わたしはただ、



















愛されたいだけなのに

























*









きらきらしたガラス張りの浴室から出ると、豪華な夜景と大きくてふかふかのベッドがわたしを待っている。

渡された口の細いグラスにはパチパチとはじける透明のスパークリング

未成年、なんて、今は私の肩書きに過ぎない。

ロマンチックな部屋に二人きりなんて、やることは決まってるでしょ?






生温い舌を受け入れて、身体中をまさぐられて、

高い声で鳴くフリをすれば、もっと喜んでくれる。

あぁ、愛されてるな、って

(本当は気持ち悪いのにね)




名前を呼んでって言えば、何度でも呼んでくれるんだ

キャリー、キャリーって

ほら、こんなにも愛されてる

たった数時間だけでも、ただひたすら私のことを愛してくれて

(こんな馬鹿な私でも、愛される価値はあるのかな、なんて)




乱暴な愛撫も、生温い舌も、吐き出される白い液体も、ぜんぶぜんぶ、


愛されてる証拠でしょ?






だけど何でかな、




すごく気持ち悪いよ





こんなにも愛されてる、のに













(ねぇ、私、何か間違えたのかな)












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