身体を触って






聖職者だろうか。
丈の長いスカートを揺らして歩く彼女を、日陰の花の様だと思った。
幼さの残るあどけない笑顔。
まるで人間の穢れを知らない仔羊の様だとーー

ーーそう、贄の羊に相応しい








誘われるまま着いてきて、唇を奪ってしまえば抵抗できない…非力なこの羊を、愛おしく感じた。
憐れみは征服感と欲情を煽る。

「ルノン」

名前を呼ぶと、彼女は瞳を開けた。
熱っぽく紅潮した頬が色気を感じさせる。

「ラストさん…」

「ラスト、でいいわ」

もう一度口付けをする。今度は触れるだけ。
彼女を寝かせたベッドが、小さく軋んだ。
首元のボタンに手を掛け、一つずつ外す。

「ぁ…だ、め……です、そんな……」

「あら、どうして…?」

胸元をはだけさせると、未熟ながら発達した膨らみが露わになった。
白い下着の下から形を主張する小振りな突起を優しく撫でる。

「本当はこういうこと、したいんでしょう?」

「んん…っ、違い、ます…」

「嘘」

布の上から突起をぐり、と抓る。
びくん、と反応するルノンが愛しい。

「はぅっ…!」

「ほら、身体は喜んでる…」

下着を押し上げ、直に触れる。
何年も太陽の光に触れていない様な真っ白な肌に、薄桃色の突起がいやらしく勃起して。
誘われるまま突起を舐めると、ルノンは上ずった声をあげた。

「ぁっ…ンん…ッふあ…!」

「柔らかいのね」

胸から首筋にかけてゆっくりと舌を這わせる。
指先は膨らみと突起を触りながら。

「…ねぇ、あなたは満たしてくれる?」

耳元で囁く。
同時に、突起の先の窪みを指先で弄んだ。

「ぅあぁ…ん…っ…な、に…」

「私を満たす糧になり得るかしら」

「ねぇ」





「私のために、身を捧げて」








彼女は恍惚の表情で、こくりと頷いた。












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