ある日学園に一人の女が来た。
女は何時の間にか事務員になり、学園中の生徒から深い寵愛を受けた。
女は美しい人だった。
女は優しい人だった。
女は綺麗な人だった。
女は強い人だった。
女は頭の良い人だった。
女は無欲な人だった。
女は、女は、女は、
嗚呼アア吁ああぁぁあああああああ、ああああ゙ぁ゙ぁあ゙吁アアアアあぁぁああ゙嗚呼嗚呼嗚呼吁ああぁぁあああああああああぁぁあああああああアアア゙ア゙ぁ゙ア嗚呼ああぁぁあああああああ゙あぁあ゙
女は、女は、女は、
私の愛しい彼を、彼を、
愛してしまいました。
悲劇でした。喜劇でした。
何故、何故彼なのですか。三禁に厳しい彼がいとも簡単に三禁を破ってしまいました。
失望しました。絶望しました。
あの頃の貴方は何処に行ってしまわれたのですか。
先に愛したのは私でした。私が隠したあの気持ちは、あの恋文はどうすればよいのですか。
ぽたぽたと頬を伝い落ちる滴は意味も無く装束に染みを作ります。嗚呼、装束が汚れてしまいました。
手にはぐしゃぐしゃになった何十枚もの恋文。
全て、彼に宛てた恋文でした。何度も何度も書いた恋文でした。
書いても意味はありません。ただ、自己満足だったのです。
「馬鹿、みたいじゃないですか。」
何れ来る別れだもの
こんな感情要らないわ
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