新しい朝



心地よい眠りから浮上し、ゆっくりと目を開く。
柔らかいシーツが体を優しく包み込んで入るせいで、それに逆らい動くのが億劫だ。

それでも学生は起きなければならない。体をよじって壁側から寝返···って····


「おはよ」
「う、うわあ···」


すっげぇ見覚えのある顔が、すっげぇ覚えのあるシチュエーションで目の前にあった。


「朝から顔面ドアップは酷いよう···」
「朝から俺の顔こんな近くで見れることにありがたさを感じてくれない?」


ええ···この子なにいってんの···?いや確かにめっちゃ綺麗な顔してるけど。俺はどちらかというとあさイチは能年玲奈の顔を見たいな····ヘヘ····


「ニヤニヤしてないで早く起きて」
「ブッ」


さっさとベッドから降りて何を取り出したかと思えば湯気の出ている熱々のおしぼりを放り投げ、俺が顔面でそれをキャッチした。


「アッッッッツ!?!は?!?!え、何すんの突然?!!」
「5分で用意しないと遅刻だよ?」
「いやならもっと早く起こせよ!!」
「じゃあ俺先に行ってるから」
「広海ィーッ!!」








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