03




教室についたけど、ぼくはどうしてもドッジボールをする気分になんてなれなかった

だから机にぼーっと肘をついて、花ちゃんの机を見つめていた


ぼくの席は、廊下側の一番後ろ
花ちゃんの席は、窓側の後ろから2番目

ちょっと遠い席だけど、ここは花ちゃんの顔が見やすい


結局花ちゃんは来なかった



花ちゃんに嫌われたくなかった
今まで通りでいたかった



「はぁ…」



今日何度目かのため息をついたところで、島上先生が入ってきた

朝のホームルームはもうすぐやってくる冬休みのことから話が始まった




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