「ふむ、つまりお前の家が代々管理してる呪泉境に落ちたと?」
「そうなんだ、3歳の時に男溺泉に落ちてしまってね」
「つまり女なんだな?」
「もちろん」
シリウスは何処から取り出したのかヤカンのお湯をドボボボとロアにかけるとロアの背はみるみる縮み結われた髪はプラチナから銀色になり体も女らしい丸みを帯びたラインが露わになる。
「てめぇ!何しやがる!」
「のん!ロア、せっかく可愛いんだから汚い言葉使いはやめなさい!」
「俺は女に戻る気なんかねーーんだよ!」
言い争う二人を無視してシルバはロアの肩を押さえ兄弟達の方向を向かせる。
「上から長男イルミ、次男ミルキ、三男キルア、五男カルトだ。 さぁロアちゃん好きなのをお選び」
「はぁ?」
ロアは初めて座ってる兄弟達に視線を向ける。
「…パス、俺男嫌い」
「こっちだってお前みたいな男女なんてゴメンだバーカバーカ!」
「あ?何だってこのチビすけ!」
いきなり喧嘩ごしのキルアとロアにキキョウは早速仲良くなったのねと嬉しそうに笑う。
「それは困る、アステリア家とゾルディック家はお互いの子供を結婚させる約束があるんだ」
「そうだよロア、いいじゃないか、皆強そうだ。ロアは強い男が好きだろう?」
「好きは好きでも男の姿の俺より強い男な」
「じゃあ手っ取り早く決めようじゃないか、全員外に出ろ」
(寝言は寝て言え)
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