俺、帰宅。
どれだけ走ったかはわからねぇが多分今までで自己ベストの速さだった。 仮宿の扉を勢い良く開けると中に居た奴らは驚いて俺を見た。 普段上に上げてる髪は雨で濡れて顔にベッタリ張り付いて、服も雨でずぶ濡れ、走ったせいか呼吸も乱れて心臓が痛ぇ。今にも破裂しちまいそうだ。 長距離を本気で走ったとはいえこんなバクバク煩くなるなんて体が鈍ってる証拠だな。 マチやシャルが何か話し掛けてきたが聞き取る余裕がなかったのでプリンの箱をシャルに押し付けて俺は自分の部屋に戻った。
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