私は今日から三年生だ。
鏡に写る自分を見つめる。
お母様譲りの顔。
違うのはまるで猫のようにつり上がった瞳。
キツイ印象を与える瞳。
瞳から覗くアイスブルーと最近ますます銀が強まってきた輝くプラチナブロンドの髪は、間違いなくお父様譲りだ。
「おはようリジー、どうしたの?鏡見てボーッとして」
「あ、いいえ、なんでもないわ」
ケイティに声を掛けられ、ハッとし支度を開始する。
今日は、新入生が入ってくる。
つまりドラコが入学する。
きっとドラコはスリザリンだ。
チクリと心が傷んだ。
完璧になれなかった姉の代わりにきっとドラコは厳しく育てられたはずだろう。
そして完璧を強いられている。
私が"出来損ない"のせいでドラコに負担をかけてしまった。
だから、
せめてもの償いとして
私はどんな場合でもドラコの味方につくだろう。
償いと決意
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