戻れない、戻らない。


アネモネがアジトに来て数ヶ月。
彼女は少し成長し、今は人間でいう5歳ぐらいに見えるだろうか?


言葉はまだ舌足らずだが少しずつ喋れるようになった。


あれから何人もの団員がフェイタンと同じようにアネモネにのめり込んでいった。


アネモネはまるで麻薬のようだった。

夢のように居心地のいい思いをするが彼女から離れると地獄のような苦しみを味わう。


依存。

まさに旅団はアネモネに依存していた。


蜘蛛と子猫

黒と白

染まるのはどちらか。


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