参戦! 光のストライカー



「そういえば、何か人減ってない?」

「ああ。エイリア学園との試合でな」


円堂さんによると、松野さん、半田さん、少林寺、宍戸、影野さんが入院しているらしい。
そしてこの人がいない事にも驚いた。


「……豪炎寺さんが」

「ああ。俺達も何で彼奴が抜けなくちゃいけないのか分からなくて」


雷門イレブンの表情は暗く、本当に豪炎寺さんがこのキャラバンから抜けた理由が分からないようだ。


「まあでも、怪我人が出るほどに強いのか……。いいじゃん、楽しそう……!」


その強さを想像しただけでもワクワクしちゃう……!
これから戦う事になる宇宙人…元い、エイリア学園との試合にウキウキしていた時だ。


「お前なぁ……遊びじゃねーんだぞ!!」


染岡さんが僕に向かって怒鳴った。
他の人も驚いて染岡さんを見つめている。


「下手すりゃお前も病院送りだぞ!?」

「心配してくれてるの?それはどうも。でも、倒す事ばかり考えちゃ楽しくないよ?サッカーは楽しんでなんぼでしょ」

「良いこと言うな苗字!」


染岡さんは倒す事に頭が凝り固まっている。
だから楽しもうよ、と口にすると円堂さんが方を組んできた。暑いんですけど。


「っていうか、なんであんなに怒ってるの?染岡さん」

「多分、豪炎寺先輩が抜けたからだと思う」

「……ふーん」


染岡さんなりに豪炎寺さんを認めてた、って訳ね。
最初はあんなにギスギスしてたのに。あれか、ずっと一緒にいたから信用信頼しちゃって情がでちゃった、みたいな。
ゲームで偶にそんなキャラクターが出てくるんだよね〜。


「春奈はどうして豪炎寺さんがキャラバンを降ろされたと思う?」

「え?……それは分からないけど、でも考えられるのはあの試合かも」

「あの試合?」


春奈によると、東京に来る前にもエイリア学園と試合を行ったらしい。負けたそうだけど。
で、その試合で豪炎寺さんはシュートを外していたそうだ。……それも、その試合中に行ったシュート全て。

でもそれだけで降ろされるだろうか?
そう考えていた時、どこからか手を叩く音が聞こえた。


「無事見つけられたようね」

「監督!」


声のした方を振り返ると、見覚えのある女性がそこに立っていた。





2021/02/22


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