第11節「備えろ期末テスト」
※チーム捏造
2組目は私、梅雨ちゃん、お茶子ちゃん、砂藤君、切島君、青山君という男女比が均等に分かれており且つ一人多いチームだ。
私、こういう一人多いってものに縁があるのかしら。
そんなことを思っている間に開始の合図が鳴り響いた。
「よし、行くよアサシン!」
『はい』
小太郎は日本のサーヴァントで風魔一族と呼ばれる忍で彼はその頭目である。
私は彼の出世について近いものを感じており、小太郎もまた私を似た境遇の持ち主と認識している。もしかしたら彼が私の召喚に応じたのも、こう所から来ているのかなって思ったり。
スタートダッシュは成功。
先程瀬呂君がやっていたようになるべく高い位置まで跳躍する。
モニターでは誰が一位とかが分かったけどやってる側には分からない。
さて、私の順位はどれほどなのかな。
「あの青い光は……あぁ、青山君か」
2組目は最初の組に機動力の高い組が集まったのもありこの組で機動力が高めと言えば、小太郎に擬態した私と視界に見えている青山君、そして。
「梅雨ちゃんくらいかな……」
個性だけで見た場合は私含めこの三人じゃないかな。
あ、個性なしの身体能力を省いての話だよ!?
というより、妙に滞空時間が長いと思ってたら高く飛びすぎていた……。
まだまだ使いこなせてないなぁ、私。
『主殿、北西の方向です』
「アサシンったら優しいなぁ……。まあ今回はありがたくその厚意を貰うけど!」
小太郎はとにかく優しい。
まあ自分の一族をバカにする者には容赦なしだけどね。
パイプ管に着地し、即座に別の場所へと飛び移る。
先程ざっと見たオールマイト先生までの道のりを脳の中に書き起こし、同時に地形も書き起こす。
……うん、さっき見えた長いパイプ官を走るのが一番速そうだ。
パイプ管の上に着地するのは難しい。さっきいーちゃんが失敗していたみたいに滑る可能性がある。
ならばパイプ管付近にあるタンクの上に着地し、パイプ管へ飛び移った後にオールマイト先生がいる場所へと走り込む。
小太郎は私と契約しているサーヴァントの中で一番速い。
まだ私が彼の力を十分に発揮出来ていない為に、擬態した場合速さは小太郎と比べると勿論私が遅い。
それでも。
「___1番!苗字少女!」
今この場では一番速いのは私だって言える!
……確か小太郎の敏速ってA+だっけ?これ人間でも出せるのかな?
小太郎は色々な血が混ざってるから、その影響で速いのかな。それとも忍だから?
まあそんなのはどうでもいい。きっと小太郎にとっては触れてほしくない所だろうから。
「ありがとう、アサシン」
『ありがたき言葉です』
相変わらず固いなぁ。
年相応にはしゃいだらいいのに。
2022/2/4
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