ラノベみたいな恋がしたい

※紫赤「時には濁流のように激しく」とリンクしております。黛氏の妄想です。
――――――――――


「あの赤司に彼氏・・・」
さっき聞こえていたことを、もう一度おさらいするかのように唱えてみる。
「ムラサキバラ・・・アツシ・・・」
確か実渕は「紫原くんに会うの?」と問いかけ、赤司は「明日、敦がこっちに来る」と答えていた。
まさかのあの赤司が男と付き合っていたなんて。
考えてもみなかった。
「紫原・・・」
バスケをしていれば一度は耳にする名前だ――キセキの世代、センター・紫原敦。
ぼんやりと黛は紫原の姿をイメージすることができた。
そして、つい脳内で紫原に組み敷かれている赤司の姿を想像してしまった。
もんもんと妄想をしながら帰路に着く。
帰宅すると部屋に篭って、さらに妄想を膨らました。

赤司の小さな体を大きな手が虫みたいに這って犯していく。
服を捲り上げられると、白い肌と程よく筋肉の張ったバランスの良い肉体が目の前に晒される。
その胸板のてっぺんに、美味そうな色をした粒がぷっくりと膨れているのだ。
「・・・はっ、やべ。たまんねぇ」
いつしか黛は、紫原に自分を置き換えてイメージしていた。

妄想はオレの専売特許だ。

『赤司・・・』
組み敷いた体勢のまま、見下ろす景色はまさに絶景だった。
なんてったって、あの赤司より自分が優位にいるのだから。
瞳を潤ませて、見詰め上げてくる赤司の顔を見ていると征服欲しか湧いてこない。
顔はもちろんのこと、首から下もたまらない。
幼い顔立ちながらも、細い首にはくっきりと喉仏が浮き上がり、少年の幼さをいい感じに打ち消している。
さらに下の鎖骨の形もすごく綺麗だ。
そしてその下の――
『うまそう』
ぺろっと舌舐めずりをして顔を埋める。
舌で小さな粒をそっと押し潰した。
『っ、あ』
ちゅうっと吸い上げれば甘い声が漏れた。
その声がもっと聞きたくて、もう片方を手持ち無沙汰に弄ってやった。
『あ、ン・・・千尋、や・・・』
赤司の足の間に体を滑り込ませると、両脚で体を挟み込まれてしまった。
少し窮屈で苦しかったから、オレは体を起こすと赤司の両脚の膝裏を掴んで持ち上げた。
妄想の中の赤司は都合良く、何故か下着を身につけていなかった。
小さい赤司のソレが、眼下でぷるぷると揺れ動く。
そっと摘んでみると、ふにふにしていて柔らかくてあったかい。
手の平に収まってしまうサイズの赤司を握り込んで扱いてやる。
『ふ、あ・・・ぁ、んっ・・・やだ、ぁ』
『嫌なわりにはぬるぬるじゃねーかよ』
扱いていた手を止めると、ぬめりを借りて入口までのラインをなぞる。
堅く閉ざした小さな蕾に、無遠慮に指の先を引っ掛けて掻き回す。
『ぃ、や・・・千尋そこだめ・・・やめて・・・』
『でも体は違うみたいだぜ・・・?』
つぷぷ、と指がどんどん埋まっていく。
『いつもこうやって、紫原のこと誘ってんのか?』
『ちが・・・』
『淫乱』
そう言って、2本目の指を突き入れた途端に赤司の中がきゅううっとなった。
赤司の雄の先から、ぴゅくっと白濁が飛び散った。
飛沫が頬まで飛んできて、じんわりと頬が熱かった。
どろっと垂れてきたそれを指先で掬い上げると、ぺろりとひと舐めする。
『・・・まず』
言いながら、ニヤリと笑いかけてやって――


「っ、は・・・!」
一体自分は何をしているんだろう。
まさか赤司をいたずらする妄想をしながら抜く時がくるなんて。
自らの手を眺めてみると、べったりと白濁した液で汚れていた。
妄想の中ではこれは赤司ので、オレはこれを舐める。
「悪くねーな・・・」
フッ、と決まったかのような笑みを漏らして一息。
壁に背をついて座り込むと、不思議と胸の奥がチクリとした。



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