溶けるような青







同盟軍の大所帯は、今夜は砦で寝泊まりができる事になった。


狭い為、三人一部屋ほどで使っているが、普段の外の天幕での寝泊まりよりも格段に良いと皆喜んで数名で部屋を使っていた。


そんな中、ソールは1人で寝台に横たわっていた。


ここ数日の激しい連戦による疲労から高熱を出してしまったのだ。


ぱちぱちと爆ぜる暖炉の火は、彼が寒さを感じない様にとフレデリクがつけてくれたものである。


「はぁ……寒いのに身体の中は凄く熱くて寝れそうに無いよ……」


ソールは額に汗を浮かべ、苦しそうに寝返りを打った。



そこへ



「……大丈夫?…って、凄い汗よ……?」



彼の恋人であるティアモが水の入った桶とタオルを持って来た。


彼女はタオルを濡らし、ソールの額を優しく拭くと、ブランケットを掛け直してあげた。


「ごめん、ありがとう……」


「いいのよ、貴方はゆっくり休んでて?

ルフレもまずは風邪を治すのが1番です!って言ってたし」


ティアモは微笑むと、冷たい水を含ませたタオルをよく絞り、ソールの額の上に置いた。


「そっか……ありがとう」


ソールの柔らかい笑みを見てティアモは胸がきゅんと疼くのを感じた。



「あ、そうだ。

ねえ、何かして欲しい事ある?」


ティアモの問いにソールはしばらく考えた後、口を開いた。


「今は特に無いかな………あ、でも」


「?」


ソールはティアモの手の上に自分の手を重ねて言った。


「強いて言うなら……側にいて欲しいかな」


「言われなくたってはなからそのつもりよ」


ティアモはソールの手を取って両手でそれを包み込んだ。


「ありがとう、ティアモ」


そう言うとソールは瞼を閉じた。


暫くして、規則的な呼吸の音が聞こえてきた。


いつもよりも早いのはやはり彼が熱を出しているからであろう。


「……子供みたいな寝顔。」


ティアモはソールの頬にそっと口付けを落とすとティアモも寝てしまった。






*****

ソール×ティアモ。
大好きな組み合わせです。

この2人を別の人とくっつけたらなんか違和感満載な気分になるくらいこの組み合わせ好きです









  
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