三橋 廉
今日は廉の家で夜ご飯のカレーをいただくことになった
『やっぱり、廉の家のカレーは美味しいね〜』
「う、うんっ!!」
口元にご飯粒をくっつけ、幸せそうに笑う彼氏を見て
抱き締めたくなる衝動にかられる
食べ終わり廉の部屋へと移動する
うん。いつ見ても汚い部屋…
『ちょっとは片付けなよ…』
私の呟きが聞こえなかったのか
廉はキョトンとした顔でいる
ボフンとベッドの空きスペースへと座ると
廉も私の隣に座った
そっと廉の肩に頭をあずける
1年のときより背が伸び、体もガッチリしたと思う
体つきだけは男の子らしく成長したのに…
『性格は変わんないねぇ…』
頭をすりつけると、廉はびくっとし
ゆっくりと膝の上の私の手を握りしめた
「お、俺っはっ…***ちゃんがいたから頑張れたっ」
握る手に力がこもる
「***ちゃんが応援してくれてるから、マウンド誰にも譲らなかった
カッコいいとこ少しでも見せたくて…
あ、阿部くんや、みんながいたから頑張ってこれたのもあるけど…
一番は***ちゃんのおかげだった…」
『廉…』
頭を離し、廉の顔を見る
と、廉はこちらを向きいきなり抱きついてきた
「だ、だからっありがとう!!!」
ぎゅっと腕に力が加わり、少し苦しい
優しくふわふわした頭を腕で包む
『廉…私、廉が頑張ってる姿を見てきたから
私も嫌なことがあっても、その姿を思い出して頑張れたんだよ
だから…廉、ありがとう』
体を離すと、真っ赤な驚いた顔があった
やっぱり…全然変わらない
大好きな可愛い彼氏
彼らの最終試合まであと…(お、俺、明日、頑張るから)
(うん
応援するよ)
(…***ちゃん…大好き)
(私も)
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