※十代と凡骨娘 「舞姫…まだ?」 「もうちょっとだけ。だめ?」 帰宅してすぐ。制服のネクタイを緩めて外す動作を見せた瞬間だった。自宅に帰宅せずそのまま遊城家に遊びに来た舞姫は、十代のそんな動作を見て嬉しそうに駆け寄ると、ネクタイを手に取って縛ったり緩めたりを交互に繰り返していた。 彼女のことだ、また何らかのフェチズムが発症したに違いない。呆れつつも、最早諦めに似たため息をこぼすと、ようやく飽きたのか外したネクタイを置いて満足そうに両手で頬を包んで笑った。 「飽きた?」 「うん。また今度遊ぶー」 「はぁ…また、今度…な」 ネクタイをしゅるりと外す仕草ってかっこいいですよねぇ… |