夢小説「La mia utopia」 | ナノ


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ジョジョの奇妙な冒険の5部、黄金の風は今から随分前に既に完結している話である。しかし私がそれを読んだのはつい最近の事で、それも友人の勧めからだ。今は丁度アニメが放送されており、毎週欠かさず視聴している。

1部から連なるジョースター家にまつわる話が続き、初代ジョジョであるジョナサン、その孫のジョセフ、さらにその孫の承太郎、ジョセフの息子仗助が主人公だ。5部ではついにDioの息子ジョルノ・ジョバーナが主人公となる。内容を至極簡潔に言い表すならば、いちチンピラから見事ギャングスターへ駆け上がるサクセスストーリー。

私はその話の中で、敵サイドの暗部チームの虜になった。その中でも特にプロシュートが好きだ。
弟分のペッシを叱咤激励しつつ教育し、自らもプライドを持って、気高くギャングとして男気を見せるところなどあまりにも魅力的であった。
しかしそこは敵サイドなだけあって、やはり主人公率いる護衛チームに敗北し死んでしまう。せめてペッシの勇姿を一目でも見れたらば、と何度も読み返しては無念でならなかった。

ところで、人生には多くの分岐点があり、「もしもこうだったら」と思う場面がいくつもある。
例えばそれが私の場合、『もしも寄り道などしなければ』…である。

そう、もしも寄り道などせずにまっすぐ家へ帰っていれば、きっと私は通り魔などに刺されて死ぬ事はなかった。

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