たわしは凄い。
沖「ねぇ、」
平「?…どーした、総司?」
沖「なんかさ、何にもない廊下で滑って転んで、挙げ句それを千鶴ちゃんに見られちゃう無様な土方さんが見たくなっちゃった」
平「怖っ!!具体的過ぎて怖っ!!」
左「お互いに気まずいな、それ」
沖「きっと優しい千鶴ちゃんは見て見ぬフリをしてあげるんだろうね。うわ、虚しいなー。…ざまあみろ土方さん!」
平「仮にも上司に向かってなんて暴言!」
沖「やだなー。僕だって土方さんの事、ちゃんと尊敬してるよ?…たわしの次くらいに。」
平「たわし!?たわしの何処に尊敬する要素があんだよっ!!」
沖「だって画期的じゃない?たわし。あんなにアブノーマルなフォルムをしてるのに実際の用途は清掃道具だよ?」
左「意味判んねぇよ。そして何気に異国語混ぜんな、設定を弁えろ!」
平「左之さんも設定とか言うなっ!!」
沖「第一、『俺に近づくと怪我するぜ?』みたいな外見してるくせに、油汚れ落としてくれるとか健気ってゆーか、期待はずれってゆーか」
左「お前今までどんな風にたわし見てたんだよ!」
平「てか、たわしでそんなに語れるお前がすげぇよっ」
沖「あー、土方さんにたわしで苛めたくなっちゃった。ちょっと行ってくるねー」
平「は!?お前何言って…って、えっ!?ちょっ、どっから出したんだよそんなに大量のたわし!!しかも全部新品だし!!」
沖「あ、大変だ!土方さん発見しちゃった。じゃ、行ってくるねっ☆」
左「大変なのはお前の手にある異常な量のたわしと視力だよ!!なんで密室の中に居て土方さんが判るんだよっ!超能力者か、お前は!」
沖「じゃーねー」
ぱたん、
平・左「「………」」
平「…いー天気だね、左之さん」
左「…だな、」
たわしは凄いのです。
画期的なのです。(喰らえ!土方っ)
(どわっ!?)
(あはは、無様ですね。土方さん)
(総司、てめぇ…)
(お似合いですよ?たわし。世界で一番、良く似合ってます)
(嬉しいわけあるかぁああぁあ!!)
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