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「あいしてるよ。」

『私もあいしてるよ。』

そう言いながら抱き合ったのはいつの日のことだろうか。いつだっか恭弥は帰りが遅くやっと帰ってきたと思ったら私は恭弥の異変に気づいた。ひどくくらくらするすごい匂いの香水。香水をつけない私でもこのひどい匂いの主が女だとわかった。ひどい匂いにくらくらしながら脳が麻痺していったのを覚えてる。
「おかえりも言えないの」
恭弥は少し冷たくう言い放つと自室へと消えていった。おかえりと言いたかった。だけど匂いがひどくて…。……ううん、きっと。私の脳を鈍らせたのは浮気。という二文字。でも、もしかしたら任務の対象者の匂ひ香が移ったのかもしれない。どくんどくんと脈うつ体をどうしようと思いながら私は台所に消えた。次の日朝目覚めると恭弥はすでにいなかった。なんだか取り残されたきがした。おいていかれた気がした。心が泣いてる気がした。けど、泣いてなんていられない。今日の任務は頑張らなきゃ。綱吉がいってたもの。今日の任務は簡単。初心者の難易度と。大丈夫大丈夫。こんな調子でもいけそう。やれるわ。伊達に幹部なんてやってないですもの。いつもなら、恭弥は
「君なら大丈夫だと思うけど念の為に…ちゃんと帰ってくるんだよ」
そう言ってくれたのにここ一年はなにも言ってもらえない上に話すらしていない。そんなことを考えているともう家を出る時間になってしまった。つま先をトントンと弾き玄関をでる。振り返り我が家を見るとなんだがひどく懐かしい気がした。後ろ髪をひかれつつさっそく場所に向かう。さすがに初心者レベルと聞いただけあってすんなりと任務が終わりそうだ。後ろに人の気配を感じつつ振り返るとそこには恭弥がたっていた。
『え…』
「なんだか調子が悪そうに見えたからね。すこし見にきたんだ。」
『あ…』
すごく嬉しくて抑えきれない涙を流しつつ恭弥にかけよる。その瞬間恭弥は懐から銃を取り出し私の脳天に目掛け引き金を躊躇いもなく弾く。恭弥の顔はいつの間にか全然知らない人の顔だった。パンと乾いた音がしてドスっと鈍い音を発したのは私の体。

『っ…きょ、や…』
「おい、うまくいったぞ。やはり、ボンゴレでの噂は本当だったんだ。雲雀恭弥と名字名前はうまくいってないとな。…ふん、よかったな、愛してる旦那の顔で殺されてな。」
返事もできぬままそこにはぴくりとも動かない私。『(恭弥、)』





「雲雀さあん、なんで動き止めちゃったのぅ?」
ひどい匂いを放つこの女は甘ったるい口調でそういった。僕は名前をおいてなにをやっているのだろうか。でもたまらなく僕をひどく汚い目で見る名前はすごく好きなんだ。
「雲雀さあん?」
「なんでもないよ。」
でも確かに何故か名前の辛そうな声が聞こえた気がしたんだ。あの懐かしい僕を呼ぶ声が。


20150708