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- ナノ -
恭ちゃんから、珍しく女の子が応接室行きになったんだ。と聞いてわぁ、珍しいなあ…と思ったの。だって沢田君たちならもう慣れてなんとも言わないけど珍しく女の子だなんて…。恭ちゃんに何したの?って聞いたらアルバイト。校則違反だよって。そ、それはしょうがないな。『ねぇねぇ、恭ちゃん。明日ケーキ食べに行かない?新しく出来たとこがあるの』「また僕がおごれと?」『やっだなあ。恭ちゃん。だ、誰もおごって欲しいなんていってないよ!』「見え見えだよ。」『んもぅ!だから明日放課後空けといて!』「わかったよ。まったく…」よし!ケーキの約束も取り付けたし明日(待つだけ!そういえば、私書記なのに書類整理してなかった!!やばい。こらは非常にやばい。恭ちゃんになんていわれるか…。えっと確か昨日の分の書類はこれか、な?そこには丸っこい可愛い字体の反省文が二枚あった。ごめんなさいと連呼してあるその反省文はクスッと少し笑えた。でも、その時気づいたの。ページの端っこにそらは小さな字で雲雀恭弥って書いてあるのが。『なんで恭ちゃんのなまえが…』まぁ、いっか。はやく帰りたいしさっさと終わらせよう。その日は家に帰ったばたりと倒れ込んだ。気づくと携帯のアラームがなってて朝かぁ…とあくびをしながら制服を着替える。学校なつくと、風紀委員が挨拶をしながら服装チェックをしている。「おはようございます!!!名字さん!」と一斉にいわれる。最初の頃はすごい迫力があったしびくびくしながら、通過していたけど、今では『おはようございます』と笑顔で挨拶を返すことができるようにまでなった。授業も終わり、応接室に向かう途中にトイレでメイクしてる女の子がいた。心の中でどうか、恭ちゃんに見つからないでね!と祈り急ぐ。途中に先生とばったりあって、「暇そうだな。これを一緒に倉庫まで運ぶのを手伝ってくれ、」と言われて二階からおりる。気づくともう結構時間がたっていてやばいと思いながらも私は風紀委員なんだから、急いでいても廊下は走ってはダメと言いながら早足であるく。(もー!ケーキ屋に遅れちゃう…)やっと応接室につながる廊下につくと女の子が立ち止まってた。あれ?どうしたんだろ?応接室に呼び出しでもなったのかな?と思い、声をかける。「ううん、なんでもないよ」と言われ顔を見ると少しばかり濃いメイクが施されていた。これは恭ちゃんが見たらもうトンファーを出しかねない。『それならいいんですけど…けど、規則的には化粧は禁止なので見つかる前に落とした方がいいですよ』やんわりと言うとあんまり傷つかれなくていいんだよね。それよりケーキ!ケーキ!と応接室に向かおうとするとガチャと恭ちゃんが出てきて。応接室に鍵かけてるところをみると、昨日の約束どおりに放課後開けてくれたんだ!と思うと笑顔になる!けど、遅れてきて恭ちゃん待ってたから機嫌が悪いかも…だから、早くこの女の子を恭ちゃんに見せずにどうにかしなきゃ…!『恭ちゃん、今そっちに行こうと思ってたの。』パタパタと恭ちゃんに近づいて女の子が恭ちゃんの目に入らないように目の前にくる。けど、目の前にはボタンが取れてる恭ちゃんのシャツ。『恭ちゃん、ここのボタン外れてるよ』「あぁ、気が付かなかったよ」絶対うそだ!めんどくさくて気づかないふりしてただけだ!ため息をつきながら『もー!家に帰ったら縫ってあげるね!それより早く行かないとお店閉まっちゃうよ。』「そういえばなんかいってたね。」『ほら!はやくいこ!』ほんとにはやくいこうよ!そして、そこの女の子よ。早く去ってくれ!じゃないと怒られるよ!恭ちゃんら動ことしないので顔を見ると恭ちゃんは女の子にガン見してる。あちゃー…。おわりだ。どうしようどうしよう。「きみ、それは化粧かい?」なにか言い訳を!言い訳を考えなきゃ!「君はこの間を反省文をかかされてた子だよね。それなのに、もう規則を破るの?」「え、あの…」女の子困ってるよ!お母さんがいってたもん!困った子がいたら、嘘ついてでも助けてあげなさいって!『恭ちゃん、その子私の友達なの!それで、その子の化粧をしたのも私!悪いのは私なんだから、怒るなら私にしてよね!』「はー….いつも君は。」勝ったああああ!「今回だけは見逃してあげる。それに下校時刻も過ぎてる。早く帰って。」『はい。すみませんでした。』ごめんね!見ず知らずの女の子!あんまり助けてあげられなくて。後ろ姿がとても寂しく見えてしまう。そんな、落ち込まないで…。私まで悲しくなっちゃう。「ほら、いくよ。」『う、うん。』「なんで、知らない子かばうの?」『し、しらなくないし!』「君はほんとに嘘が下手だ。」『う…』「けど、それが君のイイトコかもね」恭ちゃんが私を褒めた…?「ほら、いくよ。ほんとに閉まっちゃうよ」『うん!まって!』

20151110