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- ナノ -
雲雀恭弥。私の想い人。でも、多分それは一生届くことのない思い。最初はあー、並盛のために頑張ってるなぁ。って。人一倍みんなのために頑張ってるなあ。って。それくらいだった。あれは、大晦日。ケーキ売りのバイトをしてたら、いかにも柄の悪そうなやつらが3人が私に絡んできた。見るからにすごく馬鹿そう。それでいて、あほそう。あーやだなあ。って。そいつらに手を惹かれる。叫んでも通行人は青ざめて逃げていく。あぁ、こわい。すると1人の男がものすごい音とともにぶっ飛んで行った。振り返るとそこにはまるで闇に飲まれたかのように笑ってる雲雀恭弥がいた。まるで、無視を追い払うようにやつらを成敗していく。わたしはそれをスローモーションのように見ていた。「君、並中だよね。並中はバイトは禁止だよ。明日応接室にきて。」それだけ言うとスタスタと踵を返した。次の日応接室に行くと息を呑むような空気のおもぐるしい中反省文をかかされ、教室に戻った。やばい。私は多分雲雀恭弥が好きだ。その時からいつも雲雀恭弥を目で追ってた。いつもいつも。やっぱり好きだ。もうその思いはとめれなかった。やっぱり告白しにいこう。そう思ってバッチリ化粧をして、制服に乱れがないか確認して応接室に向かう。あ、並中は化粧だめなんだった。と思い出しあしがとまる。もう応接室につくのに。どうしようと考えていると、後ろから肩を叩かれた。「どう、したの?」振り返るとそこには私よりも身長が小さめなふわふわとした女の子がたっていた。あ、この子可愛いわ。『ううん、なんでもないよ。』「それならいいんですけど…。けど、」女の子は私の耳に口を近づけると「規則的には化粧禁止なんで見つかる前に落とした方がいいですよ」と。そんなのわかってる。お前は現状私がなにをしにいくのかなんて知らないくせに。余計なお世話なんだよ。すると、応接室の扉が開く。そこにはあの雲雀恭弥が出てきた。「なにしてるの?」雲雀恭弥が私に話しかけてくれた!『あ、あの私h「恭ちゃん!今、そっちに行こうと思ってたの。」…え?恭ちゃん?女はパタパタと雲雀恭弥に近づく。「恭ちゃん。ここのボタン外れてるよ!」「あぁ、気が付かなかったよ。」「もー!家に帰ったら縫ってあげるね。それよりも早く行かないとお店しまっちゃうよ!」「そういえばなんかいってたね」「ほら、早くいこ!」雲雀恭弥が私を見る。「君、それは化粧かい。」あ!やば。忘れてた。目の前の状況が理解できなくて思考停止してた。「君はこの間も反省文かかされていた子だよね。それなのにもう規則をやぶるの?」『え、あの』「恭ちゃん。その子私の友達なの!それで、その子の化粧したのも私!悪いのは私なんだから、怒るなら私にしてよね!」「はー、いつも君は…。今回だけは見逃してあげる。それにもう下校時刻は過ぎてる。早く帰って。」『はい。すみませんでした。』「名前ちゃん!また明日ね!」友達ってなに。お前とはさっき知り合ったばかりだっての。それに化粧は私がしました?ふざけてんの?てか恭ちゃんってなに。まるで私が雲雀恭弥の特別な人みたいな感じ。イライラする。けど、だけど、あの子。いい子だったな。

20150831