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一致





僕とて知らないわけじゃない。名前がいじめの的にされてること。名前とは違うジャンルのいじめっぽいのを孤児院で受けてきたから気持ちは分からなくもない。けれど、助けるほど仲がいいわけじゃない。(面倒ごとに顔を出したくない。)図書室から窓に目をやると苦しそうにしている。なぜ、最初からいじめられるような性格でホグワーツに来たんだ。僕みたいにうまくやっていればいじめられるずにすんだのに。(なんて、哀れなんだ。)本に視線を戻す。本は好きだ。静かな時間で新しい知識を1人で頭に入れれる。誰も教えてくれない知識でさえ本は知ってる。それに比べなんてホグワーツのやつらは無能ばかりなんだ。パタンと本を閉じる。はぁ、なんでこんなにも集中力できないんだ。今月はふくろうもあると言うのに。ちらりと時計を見ると6時30分だった。あぁ、いけない。そろそろ行かなければ。スッと図書室をでると、この間からやたらあの角で名前とすれ違う。これは、名前の仕業なのか?多分、僕の勘が正しければ多分今日もすれ違う。ほら、角で髪型を気にしてる。いまだと言わないばかりに名前は飛び出してくる。「こんばんわ、Ms名前」今日は僕から挨拶をしてあげたら名前は少し固まった後『こ、こんばわ、』と小さく返事をした。「これから、図書室にようなのかい?」『ぇ、…えぇ、そう、なの。』「けど、もうすぐ監督生が見回りにくるから、早く帰った方がいいと思う」『ありがとう、』彼女の腕には一つの擦り傷。気づいた時には僕は「エピスキー」と唱えていた。ぼ、僕はなにをしてるんだ。「それじゃぁ、またね」つかつかと早めに名前から離れる。動揺を悟られないようにできた、だろうか。わからない。つぎの日また彼女はいじめられてたんだ。抵抗をという言葉を彼女は知らないのだろうか。それに、あんなに大人数でもいじめなくてもいいのに。弱い、連中だ。心の中でインセンディオと唱える。2.3人が炎に包まれる。アグアメンティと彼らは唱えるけど僕の呪文はそんなに簡単に消えない。ふと名前を見ると笑っていた。変な女だ。けど、その笑みが忘れられない。「どうしたんだい?大丈夫かい?アグアメンディ」と自分の魔法を消す。周りからは「さすが、トムよ」「今まで消えなかったのに1度でけしたわ!」「それにいじめっ子を助けてる。」「さすがよ!素晴らしいわトム!」周りから拍手をおびる。名前は笑って僕はまた株があがって、なんだか利害が一致した気がした。



20150901