星の海
「テロリストどもが来たぞ!」
「ここより一歩も進ませるな!」
ロケット村。
そのシンボルともいえる神羅26号。
今その場所には、多くの神羅兵が集っていた。
そんな彼らにテロリストと呼ばれているのは…言わずもがな。
「おうおうおう!テロリスト上等だい!」
「おうよ!てめえら俺様のロケットから出ていきやがれ!!」
「(…完全に悪だな)」
テロリスト発言にもはや開き直って武器をブン回すあたしとシド。
クラウドが何か後ろで物言いたげな顔してたけど、彼も武器を振りまわしてたのは確かだから異存はないでしょう!
じゃあ何故あたしたちが今ロケット村にいるのか。それは間違いなくあの潜水艦の一件の続きだ。
あれから潜水艦を操縦してくれたクラウドは、酔いにも負けずに見事、例の真っ赤な潜水艦を撃沈させた。
でも撃沈直後、さすがクラウドー!と喜ぶ間もなく入ってきたのは神羅からの通信。
その通信で、神羅はニブルヘイムで回収したヒュージマテリアをロケット村に運ぼうとしていることがわかった。
と、同時に…ユフィに限界が来た。
《もうやだー!!外…っ!外の空気吸わせろ!クラウドー!!》
…あの死に物狂いの表情…。凄かったな…。
あんなユフィ、初めて見たわ。
密閉された潜水艦の中は、酔い持ちの人にとってはどんな乗り物よりも最低最悪の空間らしい。
運転して多少はマシになったらしいクラウドも同じ。
だから一先ず海底のヒュージマテリアは置いておいて、浮上してきたわけである。
「でも神羅はさ、ロケットをどうするつもりなのかな」
「んなこたあ知らねえよ!だが、これ以上コイツを神羅の好きにさせてたまるかってんだ!」
ロケットを見上げて呟くと、少しピリピリした声でシドから返事が返ってきた。
浮上してから、一度みんなに連絡をとってパーティを二手に分けることにした。
ヒュージマテリアを探しに行くチームと、ロケット村に行くチームだ。
運転できなくても案内なら出来ると言ったレッドXIIIを中心に、何人かが今頃また潜水艦に揺られているはず。
酔い持ちのクラウドは勿論、ロケット村チームリーダー。
あたしもそっちにつき、ロケットと聞いて黙っているわけのないシドも立候補してきた…と言うわけで、こっち側のメンバーは決まった。
ちなみにユフィは潜水艦も嫌なら、ニオイだけで気分が悪くなるらしく、ロケット村も即拒否…てことで、今回はお留守番。
今はハイウインドの外で目一杯、自然の空気を楽しんでる頃だろう。
「おい!てめえら、何をしてるんだ!?」
突っ走るシドを追って、あたしたちはロケットの内部に乗り込んだ。
操縦室につくと、何人かのスタッフがロケットの点検をしていた。
彼らはシドにとっては知った顔だったらしく、シドが声を掛けると彼はワッ…とした顔でシドの周りに集まってきた。
「おお! 騒がしいと思ったら艇長、帰ってきたのか!?」
「聞いてくれよ、艇長!ロケットを飛ばせるんだぜ!」
「あん?一体何の話だ?」
まあ点検してるってことは飛ばすってことなんだろうけど…話がイマイチ見えない。
でもそれはあたしだけじゃ無いようで、シドも眉をひそめてる。
そんなシドの反応を見て、スタッフ達は生き生きしながら教えてくれた。
「このロケットに、マテリア爆弾を積んでメテオにぶつけて破壊しちまうんだ!」
「俺達のロケットがこの星を救うんだぜ!」
「うう〜、興奮するぜ〜!!」
生き生きしてるスタッフさん達には悪いけど、…ハイ!?
あたしはそれを聞いてそんな顔をした。
だって…この場合、そのマテリア爆弾ってのはヒュージマテリアでしょ?
ヒュージマテリアを使って戦おうとしてるあたしたちにとっては聞き捨てならないお話だ。
勿論、クラウドが口を挟んだ。
「ちょっと待ってくれ!」
「うるせぇぞ!!お前は黙ってろい!」
口を挟んだクラウドに、黙れと言ったのはまさかのシドだった。
クラウドを黙らせたシドはスタッフたちに「ロケットの調子はどうなんだ?」と状況説明を求め始める始末。
えええええ……。
その姿にあたしとクラウドは唖然とした。
「クラウド…いいの?」
「よくないだろ…」
「…だよね」
専門用語の話し合いになってきて、完全に蚊帳の外に追い出されたあたしとクラウド。
全然わっけわかんないけど、とりあえず理解出来た単語を繋げると、ロケットはオートパイロットでメテオにぶつけるらしい。
そのオートパイロットの検査はシエラさんがしてくれているとか。
それを聞いたシドはシエラさんには相変わらずで、「あの女に任せてた日にゃ100年経っても終わんねぇぜ!こいつは俺様が動かしてやるからオートパイロット装置なんて放っとけ!みんなに伝えてこい!」とスタッフさん達を操縦室から追い出した。
3人になり、静かになった操縦室。
そこで再びクラウドはシドを咎めた。
「おい、シド!どういうつもりだ!?マテリアの中には古代からの知識、知恵が封じ込まれているんだ。俺達はその力を借りてセフィロスの手からこの星を救う。ヒュージマテリアを失うわけにはいかないんだ。それはわかっているはずだろ?」
「おお、わかってるぜ。マテリアが大切な物だってのも、お前さん達の考えもよ!」
クラウドの声を聞き、操縦の手筈を整えていたシドは手を止めてあたしたちに向き直った。
「でもな、聞けよ」
そして教えてくれた。
自分のうちにある、思いを。
「俺様はよ、科学の力だろうが魔法の力だろうがそんなこたあ、どっちでもいいんだ。…いや、オレ様はどっちかってえと科学の力に賭けてみてえ」
「…科学?」
あたしが聞き返すと、シドは「おう!」とどこか嬉しそうに頷いた。
「地ベタを這いずりまわってた人間が空を飛べるようになったんだぜ!そして、ついには宇宙まで行こうってんだ。ナマエ、おめえも初めて会った時に言ってたろ。飛空艇よりも更に高く飛べるんだぜ、コイツはよ」
「……。」
「科学は人間が自らの手で生み出し、育て上げた力だ。その科学が、この星を救うかもしれねえ。科学のおかげで飯を食ってきた俺様にとってはよ、これほど素晴らしい事はねぇぜ!いつまでも神羅がどうのこうのこだわってるんじゃねえ!俺様はな、後からああ、やっとけば良かったなんて考えたくはねえんだよ」
シドの言ってる事はわかった。
シドがこのロケットに抱いてる想いは、大きな夢。
それは…この村で初めてあった時から知っていた。
クラウドにもその想いは伝わっているんだろう。
でも、それとこれとは話が別のところにあるのも確か。
「しかし、シド…」
「黙れ!しかしも、かかしもねぇ!!さあ、ここは俺様の仕事場だ!関係ねぇお前達はとっとと出て行きやがれ!」
シドはあたしたちもロケットから追い出そうと怒鳴った。
でもその瞬間、ぐらっ…と足元が揺れた。
「わ…っ」
「ナマエ…!」
バランスを崩したあたしの手を、クラウドが掴んで助けてくれた。
おおと…助かった…!
そのままいってたら確実に尻もちだったね!
「クラウド、ありが、…!」
お礼を言おうと彼を見上げた。
でもそこでハッとして、咄嗟に、ぱっ…とクラウドの手を放した。
「…ナマエ…?」
いや…だって…。
近すぎたし。
だからさっさか体制を持ち直した。
「ありがと!クラウド!」
「…あ、ああ」
ちゃんと体制を持ち直してから、中途半端になっちゃったお礼を笑って言い直した。
…しっかし、今の揺れは何だったんだ…。
そう思って顔をしかめると、スピーカーからふざけた声が流れてきた。
『うひょ!』
「パルマー!てめぇ、何しやがった!?」
あああ!あいつか!あのド突きたくなる、うひょううひょ野郎!
声聞いただけでイラッとするのはもはや条件反射だよね。
シドはマイクを使いパルマーを問いただす。
パルマーは相変わらずの口調で言った。
『オートパイロット装置修理完了だってさ。だから打ち上げだよ〜ん』
「くっ!シエラの奴、今日に限って早い仕事かよっ!クソッたれ!ビクともしねえ!完全にロックされちまってるぜ」
操作の効かない装置に、シドは拳を叩きつける。
…え…?
なんかひょいひょい話が進んでるけど、これって相当やばいことなんじゃないの…?
『うひょひょっ!もうすぐ発射だよ〜ん』
「ケッ!秒読みはどうした!?気分が出ねえぞ!」
『うひょ〜〜!うひょうひょ!!!発射だぴょ〜ん!』
パルマーのその声がブツン、と途絶える。
それと共に、さっきとはまるで比べ物にならない揺れがロケットを襲った。
あたしもクラウドもシドも、壁に手をついて揺れに耐える。
その時、ゴールドソーサーのシューティングコースターが落下した時みたいな、体の中身がぐっ、と浮くような感覚にも見舞われた。
「ええええ!?嘘!嘘!嘘!嘘…!う、宇宙、来ちゃったの!?」
「…ああ、遂に来たぜ…宇宙によ…」
揺れが落ち着いて、安定してきた頃…。
あたしは慌ててシドに駆けよって声を張り上げた。
シドは念願が叶って、何か満ち足りた様な顔してたけどさ。
だって、正直それどころじゃないでしょう!?
「さてと、こいつの航路はどうなっているのかな…っと。……やっぱり、メテオに向かうコースをとっているな」
シドはモニターを操作し、このロケットの航路を確認する。
モニターには、メテオに向かって真っ直ぐに綺麗な線が描かれていた。
「ケッ、パルマーの奴、ご丁寧にもオートパイロット装置をロックしてやがる。こいつの航路は変えられそうもねえな」
「……終わりか」
クラウドがぼそっ…と諦めたように呟いた。
それを聞いて、あたしは足の力が抜けてしまった。
すとん…と膝をついて呆気にとられた。
「…うそ…。死んじゃうの…?」
そう溢したあたしの声を聞き、シドは振り返った。
でもその顔はとても死期を予見したようなものでは無かった。
「あん?何言ってるんだ?若いってによぉ、簡単に諦めすぎじゃねえのか?俺様はよ、はなっからメテオなんかと心中するつもりはないぜ。見てみな。こんな時のためにこいつには脱出ポッドが積んであるのさ」
「脱出、ポッド…?」
聞こえた単語をそのまま繰り返す。
脱出…ポッド…。
脱出…、…脱出ポッド!?
言葉を理解して、あたしはスクッと立ち上がった。
「ええ!?脱出ポッドあるの!?脱出出来んの!?」
「そう言ってんだろうが!なんだお前!急に復活しやがって!」
「そう言うことは早く言ってよ!あー!もう!本当にもう終わりかと思っちゃったじゃん!」
「…たく、現金な野郎だよ、おめえは。脱出ポッドのロックを解除したぜ。メテオとぶつかる前にとっとと、おさらばしようぜ」
「あいあいさー!」
完全復活したあたしはシャキーン!と敬礼して飛び跳ねた。
あー、良かったー。
本当に終わりかと思ったよ。
そうルンルンしている一方で、クラウドはシドに問いかけた。
「ヒュージマテリアはどうする…」
その言葉に、シドはピク…と反応した。
あ…。そうだ…。
命の危機にすっかりぶっ飛んでたけど、それがあたしたちの当初の目的だったじゃないか。
「………マテリアが欲しいんだったら勝手に何とかしろい!マテリアなら、そっちの梯子を登っていった先にあるはずだぜ」
シドは脇に取り付けられている梯子を指さした。
でも、過るのはさっきのシド。
魔法より、科学の力に賭けてみたかったシドは…これでいいのか。
そんなシドを見て、クラウドは少し気遣う様にもう一度尋ねた。
「…いいのか?」
「…わからねえ。さっきはあんな事言ったけどよ。俺様はこいつと宇宙まで行きたかった。それだけなのかもしれねえ。だから、お前達もお前達が考えているように行動すればいいんじゃねえか?」
そう言ったシドの表情を見て感じ取れたのは、穏やかな気持ちだった。
よくはわからないけど、本当にそうだったのかもしれない。
シドの夢は…このロケットと一緒に宇宙を見ることだった。
クラウドはその言葉に頷き、梯子に手を掛けた。
それを追って、あたしたちも梯子を伝うと、そこにはヒュージマテリアの保管されているカプセルがあった。
「…なにこれ、パネル?」
カプセルを覗き込むと、4つのパネルが設置されていた。
これをどうにかするわけか…?
「このコンソールパネルからパスコードを入力すればロックが解除される仕組みになってるぜ」
「だってさ、クラウド」
「ああ…。で、どういう順番で打ち込んでやればいいんだ?」
「知らねえ。適当に打ち込んでみればいいんじゃねえか?」
適当にって…ずいぶん適当だな、シド…。
まあ知らないなら当てずっぽうにやるしか方法ないけどさ。
「じゃ、適当にやってみよっか。ぽん、ぽん、ぽん、ぽん…っと」
このロケットはメテオまっしぐらなんだから、迷ってる時間は無い。
あたしはパネルに手を伸ばして、適当にポンポン、とパスワードを入力してみた。
そしたら…。
『パスコード確認。正規ユーザーと認め、ロックを解除する』
プシュ…と一発でカプセルが開いた。
…って、ええええええ!!?
「嘘!?ええ?!開いちゃったよ!?」
「すげぇな、お前!一発でパスコードを探り当てやがった!実は知ってたんじゃねえのか?」
「いや知らないから!…でもあたし凄くね…?」
どんだけだ、あたし。
ちょっとマジで勘冴えすぎじゃない!?
そうプルプル、自分の手を見つめて感極まっていると、クラウドはヒュージマテリアを取り出して、あたしの肩を叩いた。
「ああ、凄いな。助かったよ、ナマエ」
「……えへへ」
実力とかじゃなくて、本当に運だったけど。
クラウドも誉めてくれたからちょっと調子に乗った。
あ、まあ運も実力のうちとか言うからいっか!
ともかく、取るもん取ったからこんなとこに長居する理由は無い。
あたしたちはまた梯子を使って部屋を出て、シドを頼りに脱出ポッドに急いだ。
「おら!ポッドはこの先だ!ちんたらしてんじゃねえぞ!」
シドは案内をしてくれて、先を歩いていく。
でもその時、事件は起こった。
ドガンッ!!
突如、爆発音が響いて目の前が光った。
本当に突然で、あたしとクラウドは咄嗟に目を閉じた。
衝撃が収まって、ゆっくり瞼を開く。
映った光景に、あたしたちは慌てた。
「シド!」
「シド…!大丈夫!?」
「ぐ……っ!畜生!足が破片に挟まれちまった……!」
目を開くと、シドの近くにあったボンベが破壊されていた。
たぶん、さっきのはコレが爆発したんだ。
そして、問題はその次。
爆発したボンベは、シドの足を下敷きにしていた。
「ナマエ!そっち頼む!」
「わかった!」
身動きが取れなくなってしまったシドから瓦礫を退けようと、あたしとクラウドは瓦礫を持ち上げようと力を込めた。
でも…これ…、超重いんだけど…!!!
「お…も…いいいっ…!」
「…俺様に構うな。早く行け!急がないとロケットがメテオにぶつかっちまうぜ!」
「仲間を見捨てて行けるわけがない」
「そーだよ!何言ってんの!」
「この、馬鹿野郎共!…人の事を心配している場合じゃねぇだろうが!」
「さっき簡単に諦めるなって言ったのシドじゃん!シドだってそんな歳じゃないでしょ!…そりゃ、何か走り方とか言動は歳の割にオッサンくさいけどさ…」
「…おめえは喧嘩売ってんのかよ」
なんか睨まれた。
あ、いけね…。うっかりちょっとした本音が…。
でも!
クラウドの言った通り、仲間を見捨てていくなんて…したくないですから。
「メテオと心中、するつもりないんでしょ?」
「やるだけは、やってみるさ」
「…お前らは馬鹿だぜ。本当の馬鹿だ…」
クラウドと頷き合い、あたしたちは「せーの」と同時に盛り上げる作業を繰り返した。
それを見たシドは、ふっ…と一瞬目を伏せ、爆発した跡を見つめた。
「爆発したのは、8番ボンベ…。8番ボンベねえ…。やっぱりイカレてやがったのか…。シエラ…確かにお前が正しかったぜ。でもよ…オレ様もこれで終わりだぁ」
「何言ってるのよ、シド」
弱音を吐いたシド。
その時、急に奥の扉が開いて、現れた白衣の人。
え…。
思わず二度見してしまった。
「あん!?シエラ?!」
「シエラさん!」
見事にシドとハモッた驚きの声。
奥から出て来たのはまさかのシエラさん。
シエラさんは「ついて来ちゃった」と小さく笑った。
そして、シドの足に圧し掛かる瓦礫に手を掛け手伝ってくれた。
「今、助けるから」
「馬鹿野郎のコンコンちき!!」
おいおいおい…。
こんな時までシエラさんへの毒舌発動かよ…この人は。
でも…そう思ったけど、やっぱり今回は色々違うみたいだ。
「……すまねぇ」
シドは、本当に、本当に小さくだけど、確かにそう言った。
シエラさんの助けもあって、三人がかりで何とか瓦礫も退かすことも出来た。
もう残り時間は少ない。
あたしたちは急いで脱出ポッドに駆け込んだ。
「おい、シエラ!このヘッポコポッドは動くのか?」
「大丈夫。ついさっきまで私がチェックしていたから」
「………それなら安心だぜ」
「……ありがとう」
シドは頭を掻きながら、シエラさんにそう言葉を掛けた。
初めて会った時、非難轟々だったシエラさんに対するシドの態度。
それから見れば、それは変化だった。
クラウドも多分あの関白っぷりを思い出してたんだろうな。
目があって、二人で「なんか良かったね」ってな感じでこっそり笑った。
「これが…宇宙…。…はぁ…本物の宇宙だぜ…。本当に来たんだな…」
切り離された脱出ポッドの小窓から、シドは宇宙を眺めていた。
念願かなって、感慨深い…って感じかな?
あたしも小窓から見える光景には結構見惚れてた。
だって、宇宙なんて初めて来たもん。…いや、当たり前だけどさ。
まさか自分がこられるなんて、思っても無かったしねえ。
あたしでもこうなんだから、シドも余計にだと思うんだ。うん。
「…あれ?クラウド?」
「………。」
でもその時、隣に座ってるクラウドの顔色が少し悪い事に気がついた。
…なーんかデジャブだ。
うん、これアレだ。潜水艦。
あたしは彼の顔をそっと覗き込んだ。
「…もしかしてさ、酔ってる?」
「……ああ」
「あははっ、本当に弱いんだねー?」
「…そう言ってるだろ…」
シドは「神羅28号…あばよ」とメテオに向かっていくロケットに別れを告げていた。
その一方でクラウドはぐったり項垂れてる。
それを見てあたしはそっと、小さく笑った。
To be continued
宇宙酔いってあるらしいですからね。
クラウド確実アウトだろうな。(笑)
あとルード無視しちゃった…!
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