茜色の月に蝶は舞う
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「信じてたのに…」
今の俺には、何も信じられない
信じたくないんだ
これ以上、聞いてられない
だから、黙って銃口を目の前の裏切り者に向けた
「そっか、そろそろバイバイ、だね?」
目の前の裏切り者は笑う
俺達の共通点である、ヒーローの色をした目を光らせて
「そう、だな…」
この嘘つきが
「そんな睨まないでよ、綺麗な顔が台無しだよ?」
そんなセリフも聞き飽きた
なのに、
『撃つな!』
俺の中の良心が、俺の行動を制す
俺の中の葛藤に心と銃口がぶれた
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