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「信じてたのに…」

今の俺には、何も信じられない
信じたくないんだ
これ以上、聞いてられない
だから、黙って銃口を目の前の裏切り者に向けた

「そっか、そろそろバイバイ、だね?」

目の前の裏切り者は笑う
俺達の共通点である、ヒーローの色をした目を光らせて

「そう、だな…」

この嘘つきが

「そんな睨まないでよ、綺麗な顔が台無しだよ?」

そんなセリフも聞き飽きた
なのに、

『撃つな!』

俺の中の良心が、俺の行動を制す
俺の中の葛藤に心と銃口がぶれた


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