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僕が裏切りを始めたのは、そこまで昔の事じゃない
ある任務で僕は捕まり、脅された

『アイツらを、メカクシ団を裏切れ』

と、
裏切る―――
僕の能力はそれに長けていた
嘘を吐いてもバレやしない
誰にも気付いてもらえない
最初は、仕方なく作戦の一部を敵に洩らした
仕方なく、だった
だけど、僕の裏切りは次第にエスカレートしていった
愉しくなっていったんだ
作戦が上手くいかなくて、苦渋に包まれるみんなの表情をみて、僕は愉悦感を覚えた
僕は真剣に考えるフリをしながら、そんなみんなの表情を眺めた
僕がキドと付き合い始めたのは、それから少したったあと

『団長に近付いて、さらに深い情報を入手しろ』

そんな命令がきっかけだった
キドは難なくOKしてくれた
キドと一緒にいる時間が長くなったせいか、入ってくる情報は多くなっていった


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