３
どの心を掃除しましょうか？
尻から入って目から出る
ほどけゆくストレート
金魚鉢にいるかのようなルーツの前にあるもの
硝子に咲いた蓮華にキスを
ラヴは海の奥底で
愛と炎とビーフシチュー
即日発行のラブレター
雪融けの水には強すぎる
耳元で死を囁いて
エメラルドラバーズ
幻覚の我が愛しき人よ
風に乗って追いつきます
讃美歌響くコロシアム
水深ハーモニカ
夢から逃げた殺人犯
白く染まっても見つけるよ
沈降する僕の中で
寝床に還る聖者たち
糸紡ぎは人を惑わせ
浮世を棄てた天使と悪魔
神の火付けが合図だった
本物のキスが届く距離に君はいますか
ラブソングは控え目に
好きな笑顔で殺してあげようアナクロニズムな僕ら
君と溺れる竜巻
星屑に呑まれたミュータントは地底を闊歩する
メランコリーな僕ら
猫目なキミに見入られたい
磁針がずれれば死ぬのですか
撫でるともれなく憑いてきます
恋しちゃって三億年
卵白と卵黄は相容れない
薔薇は棘に攻められる
死んだ目玉が僕を見てくれないの
太陽みたいな嫉妬へ向けて
影武者気取るは愚者の魂
21世紀はまだ来ない
禁断恋愛感染
すりよる猫を華麗にいなし
よくある日常とエキゾチックラバーズ
君の居場所は膝の上でしょ？
悩殺物質汚染中
ぴんと立った尻尾が揺れる
禁断の甘みを戴きます虫けらみたいなアノコ
塊を踏みつけ声高らかに笑う
割れかけたレコードと僕らの後腐れない関係
天国への階段を数えて
ぬるま湯の悪魔にウインクをした
可動式の心
タルトに染められたあたし紫陽花のお引っ越し
愛するという珍事の定義
相合に愛
歪な音階は耳鳴りさえ生成してしまうのか
汚泥にまみれる姫林檎
昨日はありません
蝶は死の予言者
34番目の喜劇
シャーベットは真冬に融ける
少女達の一夏
消毒液は柔らかく
桜色弱虫
鬼神は闇夜に微笑む
ループする大海
天は満更でもなさそうだ
憂さ晴らしのボブ
みちみちタルト
ジョーカーは不適に微笑む
キスの体積
三角比と恋愛定理の統一を願え
曇り空の北斗七星はきっと君さえ凌駕する
山から降りた死神の夢
アンダーグラウンド窒息
王子は姫の身体に魂を縛り付けたらしい
踏みつけられた吸殻の恋慕
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