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反響した愛しき声音は弱いわたしをつついて消えた
事欠く度に見返すおまえ
優しくないキスは嫌いなの
遥か彼方の迂回路から
歩み寄って倒れ込む
偽りの身体は秘密さえ知らず
身の程知らずの恋
穏やかな死の延長
眠らない戯言たち

はみ出した機械音はちっぽけな僕を映し出していた
崖っぷちから蒼い青い海へ、キミへの想いを叫んでみたよ
なぜキミはいつもそうやって悲しそうに微笑むのでしょう
宇宙に飛び出して蒼い球体を見下ろしたら無性にアイツに会いたくなりました
ふわふわの綿雲に乗って今は亡き孤高の姫を訪ねた

肝中で殺して
それがボクの正義
大粒の雫から僕の心臓の泣く声がした
しなだれかかりこぼれおちた
続きを掠めようか
罪深い接吻に隠れた愛着

キスするには近すぎる距離
それでもキミの心は遠すぎた
腹の虫が卑下した恋
さよならを嘆かないで
セカイはぼくひとりより小さい
それは多分どうしようもないこと
唇を寄せて解けた日常
無産恋愛の消去法
そこに愛はないだろう
別れを連れた貴方は見えない

頬を染めたキミを見るのがどうしようもなく好きだった
君の声が僕に届くまでの数分間に僕は何をして生きればいいのですか
ノンストップな私の初恋
確かに生きたあなたの軌跡
空に浮かぶ月だけが知る事実
誰が私を殺したか

どんなに泣き叫んでも私の小さな声帯では宇宙の裏側にいる彼まで届かないらしい
眠れない夜は白くあれ
俯き加減で零れるサファイアは頬を伝ってアスファルトに堕ちる
卑屈な思考はタイムカプセルに埋めて

偽物の本当に埋もれて
宴に集うは人で無し
天使の羽根はもげない
見えない心へ羅綾を捧ぐ
穢いお口とお似合いの襤衣
冷えた指先の体温
あなたのためだけの存在でありたい
きみを守る殻を破ってみた
拙いゆびきりがおにあいよ

神様の色
死に至る前に壊した世界だけが私の友達
日常の匙加減
武将の枕は日の丸斑点
刹那の淋しさを抱いて
こぼれおちる何かは諦めを誘う
甘美な歌声で私をあなた一色に染め上げて欲しいの



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