happy ever after 反省会会場(またはあとがき)

最終話はこちら

一話はこちら


-----
流星庵さんからのリク内容(原文ママ):
ラビリンストリオが大好きなので、リクエストしてみてもいいでしょうか?
ラビリンスに帰ってからこれからどうする会議の末、ラビリンス人達の支持を受けて、ラビリンス王政に決定される。
国王→西
王妃(予定)→東(西がこれを機に婚約を迫る)
参謀(?)→南
な感じでいかがでしょうか?

最終回見て、そんな感じになったら面白いなぁと思ったので…
-----

この簡潔なリクがわたしのなかの眠れる中二(永眠しててもよかったのに)に火をつけました。

ラビリンス人、メビウスを経験しておきながら王政支持なんて「萌え」以外に理由はありえないな→終盤の行動を見ても、三幹部を見ても、おそらくパラレルワールド随一の能天気民族だな→国のためみたいなかんじで結婚を迫る西は嫌だなー→国のためっていわれたら東も嫌だろうなあ→きっと南がどうにかするんだ

だいたいこういう流れの発想でした、そして西が建前を捨てるのに9話もかかった。
で、南の立場になって西東をどうにかしようと思ったらああいう手段になりました。

◆トリオがお好きなかたからのリクなので、西東+南 ではなく、西と東と南、になるように、この三人になるように書きました。恋情だけでない絆を三人に期待するわたしの願望です。

◆東が総受けです。少女漫画だから。ちょっとキュアパッションを経由した少女としてはメンタル弱いですが、ラブさんでさえ色恋ではあのざまなので、まあ、うーん、そういうことで…

◆西も東とまったくおなじ苦悩をしていたわけですが、年上で、男なので、東より苦悩は深かったようです。1話では、よきおにいちゃんのふりをして頭と髪の毛さわってますし、2話では断られるのが怖くて腰が引けてて、ひどいこと言われたときにそなえて、意識していつも以上に鈍感になってます。3話では勢いあまっておしたおしちまったやべーうわーでもなんにも気付いてないふりしておっぱいさわっとこうみたいなことをしてます。ほかにも、本音を推測されそうになってあわてて言葉を付け足したり、東のなにげないせりふにざっくり傷ついたりしてるシーンがあります。このお話は東視点なのでそのへんさらっとした描写です(東が気づいてないから)が、そういうシーンは他にもちまちまとまぜておきました。

◆南は傍観者であり、実際のところこのお話の主人公だったかもわからないです。自分の好きなふたりがおかしなことになっているのが見てられなかった、ほんとにそれだけで、あと、どうせなら事をでかくしたかった、というラビリンス人的なあれ。みきたんとはラブラブ、先方のご家族にもなじんでいるようです。彼の最近の考え事のテーマは「結婚したら美希は「みなみみき」、み、が多すぎる」ということについてです。
それと4話の時点でぬぬじさんにいただいたサウラー国王のイラストのおかげで、当初の予定より8、9話のサウラーがいやらしくなりました。ありがとうございました。(微妙だなあ)

◆復興後のラビリンスの様子をいろいろかんがえながら書いてました。今回のお話に限っては、だいたい作中で語られた方向で再建させました。わたし個人が庭園や公園好きなのでそういった描写ばかりになりました、もうちょっとメカメカしい場所も使ってもよかったかも。

◆ボツ原稿が大量に出ました… 主にラビリンス名所の描写の力の入れすぎ(サウラー設計の大図書館だとかウエスターごり押し案件のスタジアムとか)。あとシリアス書き続ける気力が切れてみきたんの誘導がえらく軽いトークで進んでしまい、これはいかんとほぼ全部書き直したり。

◆6話時点で「みなみきの会話になぜか萌えた」というかたがあらわれました、す、鋭い…! あれはつまり西東のまえで「わたしたち他人ですよー」というアピールをさりげなくしてたわけで、社内恋愛でわざとらしく役職で呼び合う恋人たちのような状態であって、一種のじゃれあいだったんです。

◆わたしはキャラのイメージとかきもちとかになるために音楽を多用するのですが、序盤は梶谷美由紀の「ルージュになりたい」デーモン閣下の「赤いスイートピー」を状況ごとにエンドレスリピート。9話ではサンボマスターの「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」リピートしてました、これをかいてたのが2月14日で、そのおかげで14日のmemoはテンションがおかしなことになっており、それだけであきたらず一部ブクマ先に特攻したりしてました、迷惑なおとなだ。10話はもちろんh@ppy together。ちなみにラビリンス国民のイメージは、うる星やつらの名曲「宇宙は大ヘンだ」を使っておりました。



こんなに長いお話かいたのはたぶんはじめてです。 力不足による構成や設定の反省もたくさんありますが、あえてここでいうようなことではないので次に活かすことにします。
あとauの異常ともいえる容量制限の壁にもぶちあたりました。今後の課題。



ともあれ、リクくださった流星庵さん、ほんとにありがとうございました! ラビリンスの復興方向を模索したり、王様とお妃様にふさわしいような衣装を考えたり、西と東をうまくいかせる手段を考えたり、作中用シナリオを書いたり(いちばん時間がかかった)、婚約指輪を選んだり、おもわぬいろんな妄想の旅に出ることができました。自分なりに、かっこいい西(国王の風格にふさわしいように知能を上げた)、片想い東(視野狭窄にしていつもより苦悩)、策士南(おおむねご覧の通り)をリミッターなしで書けました。
そして何度もくじけた(完了形)ところでメッセージをくださったり、サイレントでも拍手をくださったり、そうでなくてもカウンターを回していってくださった皆様も! なんかひとがいる! という気配でどうにかやれました、あと、読んでくださったあらゆるみなさま、長いお話、そのうえこんなところまで読んでくださってほんとにありがとうございましたーー!





-------------



2010/02/20


戻る



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -