ある日の万事屋では… 銀)おい神楽ー、酢昆布勝ってきたぞ。 神)………… なぜか返事をしない神楽 新)…アレ?神楽ちゃーん? 神)………… やはり返事は無く、どこかぼんやりしている様子の神楽 銀)おいおいどうした急に…風邪か? そう言いながら神楽の額に手をあててみるがどうやら熱でもなさそうだ 新)どうしたんですかね神楽ちゃん…酢昆布買ってきても見向きもしないなんて… もしかして銀さん、神楽ちゃん怒らせるような事を何かしたんじゃないでしょうね? 銀)んなわけねーだろぱっつあん。お前こそ何かやらかしたんじゃねえか? 思春期だからってな、やって良い事と悪いことがあるんだよ。 新)なんで僕がやった前提で話進めてんですか!!違いますよ、僕何もやってません!! 銀)はいはい、犯人は皆最初はそう言うんだよ。とりあえず神楽に誤っとけ。 新)何もやってないっていってんだろうがァ!!それより、とりあえず神楽ちゃん病院にでも連れて行きますか? 銀)別に熱があるわけじゃねえから大丈夫だろ。アレだよアレ。神楽もそろそろ思春期なんだから恋とかしちゃったんじゃねえの? 新)まさかそんな神楽ちゃんに限って… と2人が神楽のほうを見ると 神)ハァ……… 明らかに何か考えてる様子で 深いため息をつく神楽 銀)……いやいやいや。 まあ神楽だって悩みの1つや2つあるだろうしな!! 新)そそうですよね銀さん!! ままさか神楽ちゃんが恋だなんてね!! 銀)そ、そうだよぱっつあん。 さっき俺が言ったのはアレ、例えばの話だからね? こういうのは本人にどうしたのか直接聞いたほうが早くて正確なんだよ。 新)そそうですね!!神楽ちゃん、大丈夫?どこか具合でも悪いの? と新八が神楽に尋ねると 神)…何か、胸の奥が痛い感じがするネ…。銀ちゃん、私病気アルか!? 思わず固まる新八と銀時 新)…どうしましょう銀さん。どうやら本当にそうっぽいですよ。 銀)おいおい嘘だろ?誰だ相手は?アレか?もしかしてサド少年か?銀さんはそんなの認めません!! 新)いや相手は誰にしろこれはマズイですよ…僕たち神楽ちゃんのお父さんに殺されますよ。 銀)絶対ヤベーよ。ただでさえ毛根がお亡くなりになってピリピリしてるはずだってのに…俺らまでお亡くなりになったらどうすんだよ。 新)いやでも神楽ちゃんまだ自分が恋したって気付いてないみたいですし…神楽ちゃんが気付く前に僕たちが喜ぶことをしてあげて恋心を忘れさせましょう!! 銀)そそそうだな!!じゃあ俺ちょっとスーパー行って酢昆布買って来る!! 新)僕コンビニに行ってきます!!今から酢昆布いっぱい買ってくるから待っててね神楽ちゃん! そう言って家を飛び出る2人。 1人家に残った神楽は、2人が出かけたのを確認して 神)姉御ー!!もうでてきていいアルよ!! すると神楽がいつも寝ている押入れから新八の姉、お妙がでてきた。 妙)どうやらうまくいったみたいね。良かったじゃない神楽ちゃん。これで酢昆布がいっぱい手に入るわよ。 神)姉御が教えてくれたおかげネ!!さすが姉御アル!! 妙)男だまして貢がせるなんて簡単なことよ?じゃ出かけましょうか神楽ちゃん。 神)了解ネ姉御!!でも私何すればいいアルか? 妙)最近私の周りでよくゴリラが出てうっとうしいのよ…もしまた見かけたら一緒にこの世から消し去りましょう。 神)分かったアル!! こうして2人は出かけていった。 ちなみにその日の夜、1匹のゴリ…1人の男が病院送りになったのは言うまでも無い。 …end ←→ |