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すると二人は顔を見合わせてアイコンタクトで何やら話をしているらしい…
「(ポケモンの世界なのかしら…多分そうですよね。)」
彼らが腰に帯びている赤と白のボールを見ながら少女がのんびり考えていると不意に横から少年少女ともちがう幼げな声がした。
『ねぇ、お姉ちゃん。その鈴なぁに?』
「あぁ、この鈴ですか?これは祖母の形見ですよ。」
『へぇー。何かね、その鈴の音好きー。』
といいながらミズゴロウはふにゃりと笑って、つられた少女もふにゃりと笑う、完全に外野無視でどこか和やかな雰囲気を形成しつつあった。
――*――*――
ハルカに久しぶりにあったので、バトルタワー挑戦前に一勝負しようということになり、ミズゴロウを出すとやつは何故かいきなり海に飛び込んだ。
慌てて二人で海をのぞき込んだところ、ミズゴロウは少女を引き上げてあがってきた。
「君、大丈夫かい!?」
びっくりし過ぎてそれしか言葉がでてこない。
少女はしばらく目を白黒させ、そうして口を開くと一言
「白玉楼…ですか…?」
隣にいたハルカがポカンとした顔で
「はくぎょくろう?なにそれ?」
それから彼女はぽかんとした様子でミズゴロウを見て小首をかしげていた。聞くところミズゴロウを知らないらしい。
…もしかして、他の地方の人?
ハルカをみるとやはり同じことを考えていたらしく、互いに頷き少女を見遣ると、ミズゴロウと和やかに話してるっぽかった。
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