ギルドに加入




遺跡を出ればやたら派手で目立つ大きな船が停泊しており、リオンとルナは少し驚いた様子で見上げた。
アレンに案内されるまま中に入ると受付と思われる場所に青髪の淑やかそうな女性が立っており、アレンに連れられている二人を見てにこりと微笑んだ。


「アンジュ。ウッドロウが言ってた二人だよ」
「お疲れ様、アレン君。ようこそ、アドリビトムへ。私はギルドのリーダーを務めているアンジュ・セレーナ」
「…リオン・マグナスだ」
「ルナ・ミール、です。宜しくお願いします」
「宜しくね。アレン君はウッドロウさんに報告しに行ってね」
「わかった」


アレンは二人を連れ、ウッドロウのいる部屋へと向かう。






「無事に合流出来たようで何よりだ。三人とも御苦労だったね」
「いえそんな…」
「僕は命令に従ったまでだ。次期国王直々の頼みとあれば、おいそれと逆らう事は出来ないからな」
「そういうつもりであの書簡を送った訳ではないのだがね…」


リオンってば相変わらずなんだから…。ほら、アレンさんも戸惑っているし。


「な〜んか覚えのある声がすると思ったら…、ちょっとリオン!なんであんたがここにいるのよ!?」
「っ、耳元で喚くな!ちゃんと聞こえている」


あ、ルーティとスタンだ。
二人とも久しぶりだな〜。


「あら、ルナも一緒なの?」
「うん。ルーティ達と一緒のギルドに入れて嬉しいよ」
「〜っ、あんたはリオンと正反対でホント可愛いわね!」


そう言われるなり、ルーティにぎゅうって抱き締められる。
ルーティはいつもぎゅうしてくれるから好きだな。


「苦しいよルーティ」
「あんな無愛想なガキじゃなくて私の下に来なさいよ」
「ええ?」
「勝手な事を言うな!」


私の頭越しにやんやん言い争っているリオンとルーティ。結構煩い。
ふとスタンと目が合うと、困ったような笑顔をされた。


「二人共、ルナが困っているぞ」
「絶対あんたからルナを奪ってみせるんだから!」
「フン」



「アレンさん、ゴメンなさい」
「ううん、別にいいよ。あ、僕の事は呼び捨てで呼んでよ。敬語もいらないし」
「ん、わかったよ、アレン」


これから宜しくね、と笑顔で言ったら、アレンも笑顔で宜しくって言ってくれた。
さて、他の皆さんにも挨拶しに行かないと。








「お部屋、リオンも一緒なんだね。久しぶりに一緒に寝ようよ」
「はっ!?何言ってるんだお前は!」
「ふぇ?」
「そーよルナ!ルナは私と寝るんだから!」
「…突っ込むとこそこなんだ」
「んー…ま、いっか。じゃぁ、ルーティと一緒に寝る」
「……(安心したような残念なような…って、何を考えてるんだ、僕は)」
「顔赤いぞ、リオン」
「う、煩い!」

















プロローグ的なのはここまで。
後は思い付いた物を時系列関係無しに書いていきます。



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