※小話まとめその9
学パロハオ葉で新年話1本、ハオ葉de近況報告1本、水面下喧嘩話1本、冬の日いちゃいちゃ小話1本の計4本。全て会話のみです。
ギャグ風味にちらっといかがわしいものもあるので、苦手な方は一応ご注意下さい。


「明けましておめでとうございます」
「なんだそんな改まって三つ指ついてお辞儀なんかして……明けましておめでとうございます。なんよ」
「いや、こういうのはしっかりやっておいた方がいいかなと思ってさ」
「そうか」
「うん」
「……おい」
「何」
「……なんでお前は、オイラの服を脱がそうとしてんだ」
「え、着物着ないの?」
「きもの…いや、着物とか別に着んでもいいだろ。面倒くせぇし」
「僕が着てるのに葉が着ないなんてアンバランスじゃないか」
「いや、お前が勝手に着ただけだろ」
「えー」
「なんだその不満げな顔は」
「こういうのはしっかりやっておいた方がいいと思う」
「あのなぁ…」
「あと、ようと姫始めがしたい」
「…………」
「…………」
「…………ず、いぶん、と……直球勝負で、きた、な?」
「ようってこういうの案外弱いよね。かわいいけど」
「いや……そ、そういう問題じゃ、なくて、だ、な?」
「んー……なんか、この反応は新鮮かも。ようって僕が迫っても、結構あっさりしてるもんねー」
「いや、ちょッ、だからッ…ハオ!う、わッ!?ちょッ…ちゅ、ちゅーとかすんなよ!」
「いや、こういうのはしっかりやっておかないと」
「お前ッ…!」
「出来れば着物で姫始めしたかったんだけどなー」
「……………………………着物は腹んとこキツイから嫌だ」
「あはは、言うと思った」
「くっそ…あーもー…新年早々すげー微妙な気分だ。ばかはお」
「それでも今年も愛想尽かさないでいてくれるんだろう?」
「………今すぐ愛想尽きそうだ」
「えー」
「……おい」
「うん?」
「……こういうのはしっかりやっておいた方がいいんだろ。なら、言うことないんか」
「……ああ。ふふ、今年もよろしくお願いし致します」
「……おお」
「ということで、葉をおいしく頂こうと思います」
「……は?」
「いただきまーす」
「って、ちょッ!オイッ!ぎゃああああああッ」

===

「と、いうわけでハッピーホワイトデー」
「何だそのドーンとか効果音が付きそうな仁王立ちは。おまえはどっかの海賊王か」
「いやだなぁ、葉ったらいきなりそんなネタかっ飛ばしてくるなんて。偉い人に怒られちゃうよ」
「誰だよ偉い人っつーのは。あとその頭の派手な花とフリフリビラビラのリボンはなんだ」
「ホワイトデーのお返し」
「オイラはバレンタインにチョコやった覚えがない上に、ホワイトデーは過ぎたぞ」
「うん、知ってる。管理人がバレンタインss上げ損ねたから僕は葉からチョコ貰えてないし、ホワイトデーに関しては丁度その前から管理人がインフルもどきでダウンしたからね。まったくこっちは良い迷惑だよ」
「お前のその発言もどうなんだ」
「仕方ないよ。これ小ネタもどきという名のなんちゃって近況報告だから」
「マジか」
「マジマジ。ついでにあげそこねたバレンタインとホワイトデーネタを後日あげる為の前フリだからね。結局あげられなかったみたいだけど」
「おお…」
「別名間持たせとも言う」
「バラすなよ」
「取り合えず何も更新出来てない現状に堪えられなくなったらしいよ」
「隠すとか取り繕う気はないんか」
「と、言う訳でハッピーホワイトデー、葉」
「話ぶっとんだけど戻ったな…。なんだ、その頭の花とリボンくれるんか」
「違うよ。何言ってるの。今流行りの『プレゼントは僕だよ系男子』だよ」
「流行っとるのは主にここの管理人の頭の中と、その管理人の話に付き合ってくれとるダチとの話題の中でだけだったけどな」
「そんなメタ発言しなくても良いじゃないか。まったく、葉ったら油断も隙もないね。取り合えず、ハイ。僕をあげるよ」
「お前には言われたくないぞ。しかし貰うっつってもなぁ…」
「貰え」
「何で命令形なんだよ。プレゼントだろお前。むしろ元々お前はオイラのなんだから、今更だろ」
「………」
「は、はお?」
「ッ…(くッ…これだから天然はッ…!)」
「何口元押さえてんだよ。具合でも悪いんか」
「動悸と息切れで今にも倒れそうだよ、トキメキ過ぎて」
「意味わからんが…取り合えず具合は悪くないんか?」
「まぁそうだね」
「そうか、それならよかった。つーか、このリボンやけに高そうだな」
「え、だ、だってラッピングだってプレゼントの一部だよ?大事じゃないかッ」
「むしろお前が本気で『プレゼントは僕』をやる気な事実に今オイラの頭は盛大に混乱しとるぞ」
「真顔で言わないでよ」
「……まぁ、取り合えず貰っとく」
「返品機能は元からないよ」
「いらねぇっつーの」
「………」
「………何だよ」
「…キュンとした」
「…ばぁか」

===

「葉」
「なんだよ」
「はい」
「あ?」
「あげる」
「…カツカレーからカツとったら、お前のただのカレーだろ」
「……今はカレーの気分なんだよ」
「…ふぅん。じゃあ、ほい」
「……なんで返してくるの、カツ」
「オイラの昼飯もカツカレーなんだから、カツ二人前も食える訳ねえだろ。それにオイラの皿のカツをどうしようが、オイラの勝手だ。………やったんだから、ちゃんと食えよ」
「…ん」


「何だあいつら喧嘩してたのか!?」
「知らん」
「いや、でもあの典型的な遣り取りから推測するに、喧嘩してたんだろうね。…多分」
「全然気づかなかったぞ」
「それであの良く分らんやりとりか。単純にハオの皿のカツが葉の皿と自分の皿を行き来しただけだぞ」
「それでもたぶん本人達としては大事なやりとりなんだろうねぇ」
「相変わらずあの二人の喧嘩やら仲直りやらは良く分んねえなぁ」

===

「っくしゅんッ」
「うわ、びっくりした」
「うぁー」
「……葉、鼻水でてるからかみなよ」
「ティッシュもってねぇ」
「……はぁ、まったく。ほら、ちーんしな」
「んー」
「お前、ぼくがいなくなったらどうするつもりだよ」
「んー?」
「うわ、髪の毛までつめたい」
「おーはおの手温いなぁ」
「そう思うくらいお前がつめたいんだよ。はやく帰ろう」
「んー」
「……」
「……」
「よう、うでつかまれると動きにくいんだけど」
「オイラはぬくい」
「うわっ、くすぐったいって!すりすりしないでよッ」
「はおもぬくいだろー」
「だけどッ…ひと、が」
「いないいない。大丈夫だって」
「でも…」
「あと、オイラは離れる気ないからな」
「え」
「お前がどこにいっても、こうやってつかまえるんよ」

「………」
「………はーお?」
「………」
「かおあかいぞ」
「………さむいからだよ」
「あははッ」



ドルチェ




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二人だけの間にある空気感というのがかわいいと思います。

2013.02.08 memoからの格納+加筆修正

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