※小話まとめその8
凄くアレな感じのなんちゃって新婚パロハオ葉で、memoからの格納1本と初出1本。
どちらも若社長×主夫(婦)バージョンと主夫×サラリー妻バージョンの2つがあります。
ネタネタしいかつ1本目のハオ様がAHO様かつ下ネタ風味なので、そういうのが苦手な方はご注意下さい。
会話のみです。


『定番のあの台詞』


⇒若社長×主夫(婦)の場合

「ただいま」
「おう、おかえり」
「あれ、おかえりのちゅーは?」
「ぶはッ!な、す、するわけないだろ!?」
「えー定番なのにー」
「なに阿呆なこと言ってるんよ。で?飯と風呂どっちだ。一応どっちも用意してあるぞ」
「さすが僕の奥さん。でもそこはやっぱり『飯か?風呂か?それともオイラか?』じゃないのかなーと僕は思う訳ですよ、葉さん」
「誰が奥さんで葉さんだ阿呆。第一、お前そんな選択肢出さなくても夜になりゃぁ勝手に喰うじゃねぇか」
「ちょっと葉さんその言い方はいやらしいよ僕今ドキッってしちゃったじゃん。いや、まぁ実際食べるけどさ。そこはホラ、妻が恥じらいながら言うのがいいんじゃない?」
「旦那がこのテンションじゃ恥じらいたくても恥じらえんだろ。むしろあしらうレベルだぞ」
「誰が上手いこと言えって言ったのさ。とりあえずホラ、今すぐ言ってよ」
「ふざけんな、嫌だっつーの。第一、玄関でとか背中痛ぇし寒いだろ」
「えー…ロマンなのに…」
「あーもーはいはい、わかったから。とりあえず飯食って風呂入れ。その後でなら考えてやるんよ」
「葉ってばつれな………………………え?」
「反応遅せぇぞ。……だから、後でな」
「……ッ、ようううううううう!!」
「ってうおッ!?ちょッ、まッ、だから玄関は嫌だってぎゃあああああああ!!」


⇒主夫×サラリー妻の場合

「ただいまー」
「ああ、葉。おかえり」
「ん」
「で、葉。玄関にする?お風呂にする?それともベッド?」
「は?」
「あ、それともソファがいい?」
「いや、何の話だ?」
「いやだなぁ、新婚夫婦といえばお決まりの台詞じゃないか」
「……えーと、『ごはんにする?お風呂にする?それとも…』ってやつ、か?」
「うん」
「…………………いや、風呂はともかく玄関とかソファとかベッドってのはなんなんよ」
「だってごはんよりも風呂よりもまずは僕だろ?」
「………は?」
「帰宅したら何よりも先に僕と愛を育むのが当たり前じゃないか。だから、愛を育む場所は何処がいいの?って話」
「…………………いや、オイラ疲れてるんだが」
「だから僕が癒してあげるって」
「尚一層疲れる予感しかしねぇぞ」
「そんなちっちぇえことばっか気にしてるから出世できないんだよ」
「ちっちゃくはねぇし出世とは関係ねぇだろ」
「で、どれがいいの?選ばないならここでするけど」
「強制なんか!だあぁあわかったわかった選ぶから腰撫でんなベルト外すなのしかかんな!!うぅ……飯くって風呂入った後ベッドで頼む」
「却下。そんなに待てない」
「却下すんな!ってだから止めろストップストップちゅーしてやるから落ち着け!!」
「え」
「え」
「あ、そうだねおかえりのちゅーもまだだったね!それで葉ったら焦らしてたのかー!もう、素直じゃないんだからッ」
「い、いや、違うけどな?ちょ、まッ、ぁ、ってオイ!だから脱がすな!」
「お詫びにおかえりのちゅー以上のことしてあげるよ!」
「いらん!ってぎゃああああああああ!!」



愛のかたまり



『愛妻の日』

⇒若社長×主夫(婦)の場合

「ただいま、よう」
「おお、おかえり」
「よう、今日は1月31日だね」
「ああ、そうだな」
「今日がなんの日か知ってるかい?」
「知っとるぞ。生命保険の日だろ」
「…………なんでそんなちょっとリアリティのあるところにいっちゃったかな。今日は愛妻の日だよ」
「おお、そうなんか」
「うん、そうなんだ」
「で?だからどうした?」
「そういうクール窮まりない反応は傷つくからやめて欲しいんだけど!いや、だから愛する妻を目一杯愛す日なんだって」
「ほう、日頃は愛しとらんと」
「なんでそっちにいくの!いつもより更にってことだってば!」
「じゃあ今日だけ目一杯であとはなぁなぁってことか。ひどい旦那だなぁ、おまえ」
「ちがうよ!ああでもちょっと旦那呼びにときめいた自分がにくいッ…!」
「旦那呼びは竜の十八番だからなぁ」
「やめて今一気に目が覚めたから」
「それはなによりだ。で、愛妻の日がどうしたよ」
「あ、そうそう。いやだなぁ、僕としたことが愛妻の日に託けて葉とにゃんにゃじゃなかった愛を育もうと思ってたのに、危うく当初の目的を忘れるところだったよ」
「本音がだだ漏れだぞ」
「いやだなハニーったら、そこは気づかないフリしてよ」
「すまんなダーリン、そいつぁ無理な相談だ」
「……よう」
「なんだよ」
「ダーリンのとこだけもう一回」
「だーりん?」
「ッ、よううううう!」
「あーもーはいはい。落ち着けっての。わかったわかった。さいきんいそがしくてあんま話もできんかったしな。さみしかったわけだ」
「…………ハニーのいけず。わかってるなら甘えさせてくれてもいいじゃないか」
「すまん、ダーリンが可愛くてつい」
「つい」
「そう、つい」
「…ついでに、ついいちゃいちゃしてくれてもいいんだよ?」
「ついででいいんか?」
「……確信犯?」
「さあ」
「何もいわないと、僕好きに解釈しちゃうけど」
「あはは、いいぞ。好きにしろ」
「………いざそう言われると、なんかこまるなぁ」
「ふふ、おまえ変なとこかわいいよなぁ」
「……うるさい、そんな妻はこうしてやる」
「はいはい、オイラもぎゅー」
「………もう」

かなわないなぁ。


⇒主夫×サラリー妻の場合

「さぁ、愛でなよ」
「なんでオイラはそんな尊大な態度で上に乗っかられなならんのか」
「今日は1月31日で愛妻の日だよ?葉は思う存分僕を愛でるといい」
「ポジション的には多分オイラが嫁なんだがな」
「細かいことは気にしない気にしない。ほら、愛でなよ」
「愛でる、つってもなぁ」
「早くしないと襲う」
「なんと横暴な。んー…どっこいしょ」
「葉、掛け声が年寄りっぽい」
「うるせえっつーの。あー…はいはい、よしよし」
「………なに、この犬猫みたいな扱い」
「愛でてるんよ」
「抱きしめてるだけじゃん」
「そうとも言う。ん…ハオ良い匂いする」
「セクハラだよダーリン」
「襲うとか言うおまえには言われたくないぞ、ハニー。オイラ疲れてんだ。少しくらいまったりさせろ」
「まったりするのと僕を抱きしめるのにいったい何の関連性があるのさ…」
「はお抱っこするとおちつくんよ」
「…………ストップ」
「あんだよ」
「…………やっぱりぼくが愛でる。そんでぼくがだっこする」
「あはは、はおはわがままだなぁ」


「恥ずかしくなるなら、『愛でろ』なんて言わなきゃいいのに」
「……うるさいなぁ、黙って愛でられてろよ」
「はいはい」

===

私が好きにしてやりましたと!そういう話ですね!(満足げな笑顔)
いちゃいちゃさせるのは楽しいです。後半葉くん誘い受っぽいですが(笑)
そんなこんなで愛妻の日なのでサクッと新婚パロをまとめてみました。もう2月2日なんですけどね、せっかくなんでね。
新婚パロ案外楽しかったです。

2013.02.02 memoからの格納+初出

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