* 抱きたくて *





「スザク」


「…あれ?おはよう、ルルーシュ。来てたの?」


「別れよう」


「えっ!?いきなり部屋に入って来るなりどうしたの急に…!?」


「さすがに、浮気現場を見てしまってはな…」


「え!?う、浮気…?なんのこと?」


「とぼけるな!じゃあ、その不自然に膨らんだ布団はなんだ…!!隣に誰か女でも連れ込んでいるんだろう!?」


「ちょ…っ、ちが、誤解だよルルーシュ…!ほら……!!」


「…………なん、だ。それは」


「だから、見ての通り。ルルーシュの抱き枕だよ」


「な…、おま……っ!!い、いつの間にそんなもの作ったんだ!?」


「だってルルーシュ、最近忙しくて全然構ってくれなかったじゃないか。だから僕、寂しくて…」


「寂しいからって、こんなもの作るな…!」


「じゃあ、ルルーシュが僕の抱き枕になってくれる?」


「……っ!!」


「僕が寂しくないように、ずっとそばにいてよ」


「…わかった。その代わり、もう俺以外のものを抱くのは禁止だからな」


「るるーしゅ…っ!!」


「ほわぁっ!?お、お前、朝から…!!」


「僕が、おとなしくルルーシュを抱いて寝るわけないだろ?抱き枕と違って、気持ちいいことしてあげられるしね」


「……、ばか」







(やっぱり、本物が一番抱き心地がいいな)










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