* 君がいる季節 *
「最近、急に冷えてきたな」
「そうだね」
「………………」
「………………」
「なぁスザク、寒くはないか?」
「へ?」
「寒くないのかと聞いている」
「え、と…。僕は別に、寒くはないけど……」
「そ、そうか……。なら、いいんだ」
「…?」
「……っ、」
「…あっ!!や…やっぱり、寒い!」
「え…?」
「特に、手なんかが寒いかなぁ〜、なんて…」
「……!!」
「ルルーシュは?」
「お、俺も…。なんなら、少しあたためてやってもいい」
「ありがとう、ルルーシュ」
「べ…別に俺は、手が繋ぎたくて訊いたわけじゃないからな…っ」
「はいはい、わかってるよ」
「……なにニヤニヤしてるんだ」
「んー。なんか、嬉しいなって。…ねぇ、ルルーシュ」
「なんだ?」
「唇も寒いって言ったら、キス…してくれる?」
「……っ!」
「ねぇ、ダメ?」
「……仕方ないな。寒いところ全部、あたためてやるよ」
(寒くなればなるほど心の中が熱くなるのは、君がそばにいるからなのかな)
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