* おみくじプレイ *
「ルルーシュ。せっかく初詣に来たんだから、おみくじ引いていったら?」
「おみくじ?」
「うん。枢木神社のおみくじ、よく当たるんだよ」
「俺はそういう占いの類は信じないし、そもそもおみくじなんてただの確率の問題であってそんなことで人の運勢を計ろうなど…」
「ふうん…。ルルーシュは大吉を引く自信、ないんだね」
「な、に…?」
「ちなみに、僕は大吉だったよ」
「!!」
「仕事のところは、出世魚のごとく出世しまくるって書いてあった。もうしてるけどね」
「…………」
「運も実力のうち、って言うのかな。ほかにも色んなこと書いてあるし、今後の参考にもな…」
「…いいだろう」
「え?」
「そのおみくじ、全力で引いてやろうじゃないか…!!」
「じゃあ、はいどうぞ」
「ぬおおおお…!!!」
「…どうだった?」
「きょ…凶、だと!?」
「ルルーシュ。占い信じてない割に、結構落ち込んでるね」
「何故だ…。今年の俺は、そんなに駄目なのか……!」
「大丈夫だよルルーシュ!おみくじをちゃんと読めば、必ず運気が上昇するカギが書いてあるよ!」
「そ、そうか…!えーと、恋愛を大事にすべし……特に素直じゃないあなたは、もっと恋人に甘えるべき……?」
「一応確認するけど、恋人って、僕のことでいいんだよね?」
「当たり前だろう。他に誰がいる」
「じゃあ、思う存分甘えていいよ!!ルルーシュ!!!」
「なっ、」
「それとも、凶のままでもいいの?僕にして欲しいこと、素直に言うだけでいいんだよ?」
「う…。じゃ、じゃあ。スザク…」
「うん」
「キス、しろ。今日はまだ…してくれなかった、から…」
(うわああ!キスをおねだりするルルーシュ、可愛すぎるよ!)
(おみくじの中身、全部あれに入れ替えておいてよかった…!!)
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