* 初夢 *
「スザク、年明けから随分と機嫌が良さそうだな。何かいいことあったのか?」
「うん!実は、すごくいい夢を見たんだ」
「確か、初夢で縁起がいいのは一富士、二鷹、三茄子だったな。で、どんな夢だったんだ?」
「ルルーシュの夢だよ!!」
「…それのどこがいい夢なんだ」
「ルルーシュが出てきてる時点で、すごくいい夢じゃないか」
「ふうん。そうなのか?」
「僕の中では、一ルルーシュ、二ルルーシュ、三ルルーシュの順でいい夢なんだよ」
「……それ、一から三でどう違うのか分からないんだが」
「しかもねルルーシュ。不思議なことに、ちょうどここまで見た夢の内容と同じなんだよ!きっと、正夢ってやつだよね」
「へぇ。それはよかったな」
「うん!それじゃ、行こうかルルーシュ」
「は?行くってどこに?」
「決まってるじゃないか。夢と同じ、人気のない場所にだよ」
「ちょっと待てスザク。夢の中の俺は、一体何を…」
「あんな積極的なルルーシュが見れるなんて、新年早々ついてるなぁ」
「だから、お前はどんな夢を見たんだ…っ」
「あぁ、安心してルルーシュ。夢の中の僕より、君を気持ち良くさせてあげる自信あるから」
「す、すざく…」
「ルルーシュ!ほら、早く早く!」
「……まったく。仕方ないな」
――夢の続きくらい、つき合ってやるか。
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