おまえは海の味がする
いっしょにいきまショ
おまえに飼われるためにヒトをやめようか
ずっと考えていた。　空腹だ
もっともっともっともっと、染まれ！
内側からも食い尽くそう
この世界に人間はいない
理解しろ、あまくせつない愉悦と不安を
応えるように否定する
おまえがいなけりゃいきさえできぬ


振り返り一輪
風が止み、雨が上がる
彩り豊かに芽吹く季節
その日、世界に色が芽生えた
零れる微笑み、ほころぶ蕾　葉の一枚まで愛おしい
美しいと感じられる幸せ
幸福の種を蒔こう　あなたに一粒、わたしに一粒　雨が潤し風が育てる
今なら言える　この花の名前は
空飛ぶブーケにそそぐ眼差し
世界に千の花束を　花と愛とで満たしてしまえ


灰は舞う
優しい風の行方を追って　次はあなたと共に未来へ
どこからともなく、蔓が
罪なのだろうか、罰なのだろうか
刈り取れなければ燃やすしかない　奇形の四葉のクローバー*
これが奇跡というのならば　つくればよいのだ、なにもかも
極彩色のあなた　その身にこの名を彫り込もう
荒野に眠れる明日の緑
棘を抱く
そしてすべてが花と化す


果たしてそれは不幸なのか
デッドエンド・フォーユー*　次は絶対に間に合う自信がある
夢からの帰還
ただ静かであるという現象だけがここに残る
数えるな　己が呼吸の音を見ろ、己の耳に手を翳せ　その心音は誰のものだ
アクアリウムとリノリウム
甘やかすように甘える
出会ったことに意味はあるのだろうか
墓と貴方
ゆっくりお休み、可愛い子


幸福論*
最終奥義「不貞寝」を発動
誰か私を止めてくれ
彼がいとおしすぎて生きているのがつらい
意味のない溜息　只今絶賛幸せ無料配布中
さいごくらいはみとめましょう
恋に生きるか悔いに生きるか　作為の中に溺れるか
八日で恋を終わらせます
比翼の鳥
ひとつになるにはソレが邪魔*　愛し合うのに皮膚が邪魔