Phrase
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不必要最大限の夢
泣いてもいいから笑ってください
あの遠い日々にもう一度
愛していた、と それは、過去を表わす言葉であった
現実、彼方に思いを馳せる
雨の中ひとり佇む影
前にさえ出ねば、私が守ってやるものを これを守るべきは私であったのだ
狂い、走って部品をこぼす
そしていつしか、独り 一人と独り そこに私はいなかった
消えた温度、空回る笑顔


しずくがひとつ ふたつ、みっつと数える声
唐突に、ある日全てが壊れた
馬鹿なことだ、無様なことだ
近づいて、引き込まれた
傷付けた、というこの心への響き 何もかも、わからなくなってしまいました
これは一種の超常現象である 芝居掛かって一礼した
ジョークの的にされたいか
あなたの涙をわたしにください
持ち込まれた数の概念、二人
ふと目覚め


拾われた恋と消えた火と
翠に濡れた天の影
仲良しこよしの花二輪
水と魚と波と澱
零れた刃に架かる月
もうどこにもいかないで
別離できない思い出と
愛しているのと嘘を吐く
海より深い涙の底
終の夕陽と始まりの夢


響く声と、耐えない笑みと
君だけに許す綺麗事
裏切られた救世主 辛苦の過去など知らない
力加減を忘れた日
先で待つとの言葉通り 気付いた時には遅かった
始まりは何もない、ただ空
氷割に咲く朱い華
大地から舞い上がる光
桃源のそのむこうに明日は見えない
真の阿呆が、そこにいた


底をついた思い出はもう増えることがない
美しいひとになりたかった 「完全」に足るひと 一片のくもりもなく 一点の可能性もなく
砕かれた半月
静止点を打つ雨水
昨日と今日の間を彷徨う
海底を走る鳥 水底に死す
もう遅いと切り捨てた夢を拾った誰かが泣いている
夢では会えぬ
皆そこに帰す

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