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ちいさすぎるてのひら

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「ひばり」
ぴたりと手のひらを合わせても、悲しいくらいに私のそれは小さい。
「ひばり」
「何?」
「ひばりはどうして大きいの?」
「年上だからね」
「歳をとったら大きくなれる?」
「うん」
「ひばりみたいに?」
「それはどうかな」
「…どうして?」
「僕は男でらいむは女だから」
「ちがうの?」
「違うよ」

「わたし、大きくなるわ」
「だからそれまで待っててね」
泣くのを堪えた瞳で、真っ直ぐに見つめてくる少女の頭をくしゃりと優しく撫でた。

(雲雀/復活/ちいさすぎるてのひら)

雲雀と幼女
特に意味の無い話

 

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