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蝶のようなひと

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ライム、と声を掛けようとした瞬間 くるりと軽やかに体を翻す。伸ばした指先を衣が掠めて擦り抜ける。
蝶のようだ、とヒノエは思う。ひらひらと気儘に舞い踊り、暫し羽を休める事はあっても 誰の手にも捕まらず、何ものにも
染まらない。

だからこそ、惹き付けて やまない。

(ヒノエ/遙か3/蝶のようなひと)
2006/2/25

 

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