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薄い目蓋

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細くしなやかな指が髪を梳く感覚に、貴女は重い目蓋をゆっくりと押し上げた。
「目が覚めたかい」
薄暗い闇の中でリドルの声が低い響く。思いの外近くにある顔に小さく心臓が跳ねた。
「あまり顔色が良くないね」
ぴたりと寄せられた額はひんやりと冷たくて、それが堪らなく心地よくて、貴女はそっと目を閉じた。

(リドル/薄い目蓋)


 

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