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男の上手い扱い方

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「君はもう少し慎みというものを持った方がいい」
腕組みして見下ろすリドルは何時になく真剣な表情をしていて、貴方は内心首を傾げた。
「君は僕が男だってことを忘れていないかい?」
「何が?」
一体何のことだろう?ソファに寝転ぶ貴方は本を捲る手を止め聞き返した。
「スカートでそんな風に寝転ぶものじゃないよ」
あぁ、そういうことか。別にいいじゃないか。部屋の中なんだし。小言を言うなんて口うるさい母親のようだ。
「リドルのえっちー」
からかい混じりにそう言ってケラケラと笑う。
「ふぅん」思案するようにそうつぶやくと、リドルはゆっくりとその深紅の目を細めた。マズい これは機嫌が悪くなる合図だ。
「えー…ごめ…きゃっ」
ドサリ。雲行きが怪しくなるのを感じて謝ろうとした貴方は体勢を崩した。謝罪を遮りリドルが貴方の動きを封じるように跨る。息がかかる程間近に顔が寄せられた。形の良い唇が綺麗な弧を描く。
「男を舐めているとどういうことになるか…僕が身をもって、教えてあげるよ」

(リドル/男の上手い扱い方)


 

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