「ジョースターさん。おれはここで、あんたたちとは別行動をとらせてもらうぜ」

「妹のかたきが、この近くにいるとわかった以上、もうあの野郎が襲ってくるのを待ちはしねえぜ。敵の攻撃を受けるのは不利だし、おれの性に合わねえ。こっちから探し出してブッ殺すッ!!」
「相手の顔もスタンドの状態もわからないのにか?」
「『両手とも右手』とわかってれば十分!それにヤツの方もオレが追っているのを知っている。ヤツもオレに寝首をかかれねえか心配のはずだぜ」
「こいつはミイラとりがミイラになるな!ポルナレフ、別行動は許さんぞッ!」
「なんだと。おめー、おれが負けるとでも!」
「ああ!敵は今!おまえをひとりにするためにわざと攻撃をしてきたのがわからんのか!」
「いいか、ここではっきりさせておく。おれはもともとDIOなんてどうでもいいのさ。ホンコンでおれは復讐のために行動を共にするとことわったはずだぜ。ジョースターさんだって承太郎だって承知のはずだぜ。おれは最初からひとりさ。ひとりで戦っていたのは」
「勝手な男だ!DIOに洗脳されたのを忘れたのな!DIOが全ての元凶だということを忘れたのかッ!」
「てめーに妹を殺されたオレの気持ちがわかってたまるかッッ!!以前DIOに出会った時、恐ろしくて逃げ出したそうだなッ!そんなこしぬけにおれの気持ちはわからねーだろーからよォ!」
「なんだと?」
「おれにさわるな、ホンコンで運良くおれに勝ったってだけで、オレに説教はやめな」
「きさま!」
「ほお〜〜〜、プッツンくるかい!だがな、オレは今のてめー以上にもっと怒ってることを忘れるな。あんたはいつものように、大人ぶってドンとかまえとれや!アヴドゥル」
「………こいつ」

「ジョースターさん」
「もういい、やめろ。行かせてやろう。こうなってはだれにも彼をとめることはできん」
「いえ…。彼に対して幻滅しただけです。あんな男だとは思わなかった」



「手分けしてポルナレフを探そう」
「そうだな」
「うん」
「本来ならバラバラに探すのは敵に見つかった時危険だが、仕方ない。わたしは向こうに行こう」
「じゃあわたしはあっちを」
「承太郎、君は向こうを頼む」
「ああ」





「人が撃たれたぞ!」
「喧嘩かぁ?」
「むごいことするなあ」



「アヴドゥルさんッ!バ…バカなッ!」
「説教好きだからこーなるんだぜ。なんてザマだ」
「な…なんだと?ポルナレフ」
「だれが助けてくれとたのんだ。おせっかい好きのシャシャリ出のくせにウスノロだからやられるんだ…。こういうヤツが足手まといになるならおれはひとりでやるのがいいと言ったんだぜ」
「た…助けてもらってなんてヤツだ」

「迷惑なんだよ、自分の周りで死なれるのはスゲー迷惑だぜッ!このオレはッ!」





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